こんにちは、halukaです。
海に出ました。
ひと月は経ったでしょうか。久しぶりのことです。
狙いは、サーフィン。
仕事に追われていたここ数日でした。
人付き合いにも追われていたように思います。
目標とするところをやり遂げるために、
避けることのできない、ひとつ、ひとつの課題。
それを丁寧に片付けて、たどり着いた休日です。
冬の海の寒さをシャットアウトしてくれる、
フルのウエットスーツを着こんだら、
車からサーフボードを引っ張り出して、
滑り止めのワックスを塗り込みます。
少しだけ、胸が高なる気分です。
かすかな低気圧が近づいています。
あらかじめ、波を見に浜に出る必要はなさそうでした。
ウネリが海辺に届いていることは、間違いありません。
浜辺に出て、時間を十分に掛けてストレッチします。
体が柔軟性を取り戻したら、
横たえていたサーフボードを左脇に抱え上げ、
波間に踏み込みます。
ほんとうに久しぶりの感覚です。
20分ほどで3本のテイクオフ。
上々の滑り出しです。
両脚のすねに鈍い痛みを感じたのは、
さらに30分ほど過ぎてから。
固まっていた足首が解けてきた証しでしょうけれど、
そのまま続ければ、軽く痙攣していたはずです。
痛みを感じながらサーフボードに立つのは考えもの。
足首に巻いたリーシュコードに頼って10分間ほど、
波に身を任せて、漂ってみます。
秋の青い空が頭上に広がっていました。
インターバルを取ったおかででしょう。
すねの鈍い痛みが消えました。
ウネリとの間合いを見る目も、勘を取り戻してきたようです。
眠っていた体が、息を吹き返してくる感覚。
手首から肘(ひじ)、肩へと動きがなめらかになって、
腰と脚の筋肉と関節が連係を始めます。
それも久しぶりの感覚です。
波打ち際から沖合に30メートルほど。
サーフボードにまたがって、ウネリを待ちます。
数メートル左手で波待ちしている
ホワイトボードの波乗り好きと視線が合います。
お互いに、すっと小さく手を振り合う仕草は、「お先にどうぞ」。
ワンラウンド2時間ほどの波乗りです。
名残りは、残ります。
体力が続けば、もう少し…
そうは思いながらも、海が相手のスポーツで無理は厳禁です。
「波は去らず、時が去る」という具合。
頬に感じる軽い張りは、秋晴れの太陽光を浴びたおかげでしょう。
体に残る軽い疲労感が爽快にも思えます。
波打ち際に秋風がそよぐ中、
波間に浮いていた何人かのサーファーが、
海から上がってくる姿は、
今日も変わらずさわやかでした。