こんにちは、halukaです。
初めて見る実物のジャケットだった。
1981(昭和56)年12月19日、
日本武道館で解散のラストステージを飾った、
ライブコンサートを収録したLPレコード。
もちろん、限定版。
そこは、通い慣れたバーで、
もう、大抵の秘蔵の品は目にしたつもりでいた。
ところが…
まだ宵の口だったので、生ビールをグラスで1杯。
それから、
オーナーと、
8月16日に亡くなったアレサ・フランクリンの話をしていた。
「ソウルの女王」と呼ばれた、
米歌手のアレサ・フランクリン。
トランプ米大統領、
オバマ前大統領、
アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)といった、
著名人がツイッターなどで、追悼のメッセージをつづった。
「神様から素晴らしい贈り物の声を授かった偉大な女性」。
「比類のない歌手だったばかりでなく、
黒人差別撤廃を訴えた公民権運動への献身で、
世界に影響を与えた」。
「彼女は、何年間も私たちに元気を与えてくれた。
彼女の声に歴史を感じる」。
次々に寄せられた哀惜のメッセージ。
アメリカのメディアによると、
iTunes(アイチューンズ)のチャートで、
アレサ・フランクリンのアルバムの売り上げが
急激に伸びたともいう。
そんな会話のなかで、
ウイスキーの酔いもあって、
話題はゴスペルからR&Bへ。
ふと、柳ジョージが頭に浮かんで口にすると、
出ました、オーナー。
「あるんですよ、1枚」。
【写真AC】
レコード棚から出してきたのは、
少し古びたジャケットが印象的なLPレコード。
木目が生きたカウンターにそっと置いて見せてくれた。
大ヒットした「雨に泣いている」。
「さらばミシシッピー」。
「微笑の法則 SMILE ON ME」。
そして、名曲「青い瞳のステラ 1962年夏」。
柳ジョージの卓越した歌声に酔いながら、
オーナーにお願いした。
「帰る前に、
アレサ・フランクリンをもう一度、
かけてくれませんか」。