「愛の讃歌」、「バラ色の人生」、「水に流して」。
数々のヒット曲をもつ、″世界の歌姫″エディット・ピアフの生涯を描いた。
幼少時や上り詰めた絶頂期、
その後の絶望的な出来事や晩年の暮らしなど、
時代を行き戻りしながら、
エディット・ピアフの波瀾(はらん)に満ちた人生をたどり、
「歌」に凝縮されていく人生の縮図を見せる。
フランス・パリで生まれたエディット・ピアフは、
母親が路上で歌い、その日銭で暮らしていた。
しかし、その母親が姿を消し、
祖母の娼婦宿に囲われる。
その後も、大道芸人だった父親に引き取られるなど、
生活は不安定だった。
そんな日々の中、ある日、
エディット・ピアフが路上で歌うと、たちまち人だかりができた。
ピアフは、たちまちスターダムを駆け上がる…
少女だった頃、娼婦たちから受けた無償の愛、
浮かんだ笑顔の中の失明…
生きる苦悩と幸せへの祈り。
エディット・ピアフの歌に彼女自身の人生が重なる。
″世界の歌姫″と語り継がれる、
エディット・ピアフを演じるマリオン・コティヤールが光る一作。