こんにちは、halukaです。
季節が移ろい、口に入る食材も少しずつ、
風物を語るようになってきた。
サンマは代表格か。
炭火でじっくり焼かれたそれは、皮は焦げず、
内身まで、しっかりと火が通っている。
そこに、サザエをお願いする。
サンマにのった薄い脂と、サザエのこりこりとした食感。
サザエと一緒に銘酒・船中八策を1合だけいただく。
胃袋が満ち、語り口が欲しくなる。
通い慣れた木目のテーブル席を目指して、街路を歩く。
お願いしたのは、Brandy。
Brandy をブランディと書くか、ブランデーと書くか。
外国語を日本語のカタカナに直して書くという作業は、
なかなかに気を使うことになるというか、
書き手の行く手を阻む要素だ。
まあ、どう書いても、アルコールの度数が変わるわけではない。
40度はある。
今夜は、こちらのテーブル席でいただこうとしているBrandyと、
さきほどの船中八策でのほろ酔いは、間違いない。
強いお酒だ。
初めは遠慮深く、静かに水割で。
後々、ぐっとくる舌触りを期待して、
角ばった氷のコロリンという響きとともに、
少しだけ濃いめをお願いする。
口当たりがよくなった頃には、
ほどよく気分もほどけてくる。
今夜は少し甘口のBrandyだけれど、
たまには苦いお酒を飲むことだってある。
そんな時は、連れだった、分かってくれる人、との語り口が、
気持ちを和らげてくれる。
BGMに乗って井上陽水の歌声が聞こえる。
Make up Shadow かな。
メーク アップ シャドー なのか、
メイク アップ シャドウ なのか。
9月も半ばに差し掛かった。
季節はすぐすぐに過ぎゆく。
時を過ごしながら思う。
木枯らしの吹く頃には、友とまた、温かい時間を過ごしてみたい。