世界中のボクシングファンからたたえられ、
歴史に名を刻む実在のプロボクサー、ミッキー・ウォード。
ミッキー・ウォードと彼の兄が、
いったんは訣別(けつべつ)しながらも、
再び力を合わせて世界チャンピオンを目指す実話の感動作。
アカデミー助演女優賞と助演男優賞のダブル受賞でも話題になった。
夢をつかもうと、ボクサーへの道を選んだ兄弟。
兄のディッキー(クリスチャン・ベール)は、
将来を期待された天才肌のボクサーで、弟のトレーナーに専念していた。
弟のミッキー(マーク・ウォールバーグ)は、まじめで練習熱心な性格。
けれども、マネージャーを務める母は、マッチメークに関心がなく、
兄のディッキーも頻繁にトレーニングをすっぽかす。
ミッキーは、そんな家族と縁を切り、
新しい環境で、世界チャンピオンを目指す。
そして、ようやくチャンピオンに手が届こうかという時、
兄のディッキーが現れ、
「トレーナーをやるから、もう一度2人で組もう」と言い出すけれど、
兄弟2人の間には、深い溝ができていた。
主演のマーク・ウォールバーグは、
役づくりのため、数年かけてトレーニングを積んだという。
迫力のファイトシーンは見どころ。
クリスチャン・ベールも役づくりを徹底し、
アカデミー助演男優賞を受けた。
挫折を味わいながら、
リングで何度でも立ち上がる兄弟の姿が心を揺らす。