東日本や西日本を中心に続いている猛暑。
街を歩くと、強烈な日差しを感じます。
7月23日、埼玉県熊谷市で気温41.1度を観測。
国内最高記録を更新した、とのことです。
気象庁の発表では、
本州の上空5000メートルに大平洋高気圧。
さらに上空1万5000メートルに中国大陸からチベット高気圧が張り出し、
列島上空に二重の高気圧が。
その高気圧からの下降気流が地表の空気を圧迫して、気温が上昇。
高気圧に覆われていることで、雲ができにくく、雨も少なめ。
遮る雲がないので、直射日光が地表を過熱。
各地が猛暑に見舞われています。
気象庁は23日の発表で、
「命の危険がある暑さ。災害と認識している」と表明。
熱中症予防を呼び掛けた、との報道もありました。
東京都青梅市でも23日、40度を超え、
都内で40度以上になったのは、観測史上初めてとのこと。
過去の最高気温は、2013年8月に高知県四万十市で観測された41.0度で、
今夏は、これを超える暑さとなっている模様です。
気象庁によると、この猛暑は、2週間ほど続くとの見通し。
熱中症を防ぐ有効な手だては、エアコンの使用や経口補水液の活用など、
十分な水分補給や休息、だといわれます。
皆さま、どうぞ体調に気を配られ、ご自愛ください。
以下、環境省の熱中症予防情報サイト「熱中症環境保健マニュアル」から、
「熱中症を疑ったときには、何をするべきか」を抜粋引用いたします。
①涼しい環境への避難。
・できれば、クーラーが効いている室内など。
②脱衣と冷却。
・体の熱を放散させるため、ベルトやネクタイ、下着などは緩める。
・濡らしたタオルやハンカチを露出した皮膚に当て、うちわなどであおぐ。
・冷たい水の入ったペットボトルやビニール袋入りの氷などで、首の付け根、脇の下、太ももの付け根など皮膚のすぐ下の血液を冷やす。
・救急車到着前から、そうした冷却を始める。
③水分・塩分の補給
・自分で飲める場合は、冷たい水を飲んでもらう。冷たい飲み物は、胃の表面から体の熱を奪うと同時に、水分補給にもなる。
・大量の汗をかいている場合は、塩分も補える経口補水液やスポーツドリンクなどが最適。
・「呼び掛けや刺激に対する反応がおかしい」「答えがない」といった場合は、水分が誤って気道に流れ込む可能性がある。
・吐き気がある場合などは、すでに胃腸の動きが鈍っている証拠なので、口から水分を飲んでもらうのは禁物。すぐに、病院での点滴が必要。
④医療機関に運ぶ。
・自力で水分が取れないときは、点滴の必要があるので、緊急で医療機関に搬送することが最優先。
●医療機関への情報提供も大切。
特に「暑い環境」で、「それまで元気だった人が突然倒れた」というような、熱中症を強く疑わせる情報は、医療機関が熱中症の処置を即座に開始するために大事な情報なので、積極的に伝える。
…などです。
全国で多くの方が熱中症で病院に搬送されているとのニュースもありました。ひとごととしないで、十分に注意いたしましょう。