「過去の出来事に満足して、それに浸ることは、現在の私にはできない」
by. 植村直己
自分の人生は、自分のものだ。
もちろん、自分の行いが基で生じた結果には、
自分に責任がある。
自分の人生は、
自分で切り開いていかなければならない。
もちろん、その途中、そのあらゆる過程で、
いろいろな、多くの方々からの助言や助力が必要なことは、
異論を待たない、と思う。
ただ、自らの意志や努力なしに、
自分の人生に飛躍や成長、発展を期待することは、
ほぼ、できないだろう。
植村直己は、その言葉の前に、
「こうして、五大陸の最高峰を自分の足で踏み、
さらに、アルプスの中でも特に難しい、
冬季の北壁の登攀(とはん)に成功した今、
私の夢は私の夢を呼び起こし、無限に広がる」と、
述べている。
人はそれぞれ、
育った環境も成長した後の立場も年齢も違う。
だが、「今日」までの自分を土台に、
「明日」に向かう挑戦を続けることに、
その人の現在の充実と未来の発展が、
つながりを見せるのではないだろうか。
つまり、”夢”を持って生き続けることが、
”生きる”ということに意味を運んでくるのではないだろうか。
過去を振り返ることが”日課”になったとき、
人は、老いる。