山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌が始まりだという、
秋の七草。
「萩の花 尾花 葛(くず)花 瞿麦(なでしこ)の花
女郎花(おみなえし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがお)の花」
(万葉集巻8)より
「朝貌(あさがお)の花」は「桔梗(ききょう)」を指すということです。
春の七草は、皆さまも、その季節になったら、
おかゆにしてお食べになると思います。
けれども、秋の七草は、観賞用の花々。
ただし、薬草として使われた品種も多いといいます。
クズの根を乾燥させた「葛根(かっこん)」は、
風邪をひいたときの悪寒や胃腸の不調、肩凝り、筋肉痛に効くとされて、
今でも愛用されている方は多いのではないでしょうか。
くず湯は、赤ちゃんの離乳食にも、
大人なら二日酔いにもいい妙薬になります。
オミナエシは、「敗醤根(はいしょうこん)」という生薬として、
抗菌、消炎、利尿などにも用いられるといいます。
キキョウは、根にサポニンという成分を含んでいて、
痰(たん)が出るのを良くするとされます。
ハギと言えば、こんもりとした花の形から、
おはぎを思い浮かべることができ、
根っこには、やはり薬効があるといいます。
ナデシコは、エディブル・フラワー(食べることができる花)、
として栽培されていますが、こちらには薬効はないらしい。
どちらにしても、秋の七草にはいろいろと、
いいことがありそうなのですが、
漢字の難しさもあって、やはり、覚えきれそうにありません。(^_-)-☆