航空自衛隊百里AIR BASE(茨城県)のお土産・シフォンケーキのおすそ分けをいただいた。
菓子名は「空の彼方に」。
ふと思い出して、ノンフィクションに程近いフィクション「空飛ぶ広報室」
(著作・有川浩、幻冬舎、2012年7月第1刷発行)を書棚から引き出した。
有川浩さんの名は「ありかわ・ひろ」と読む。
「浩」の文字が「ひろし」とも読めるため、男性と勘違いされそうだが、
自衛隊3部作でも知られる女性作家。
「空飛ぶ広報室」は、
約半年間の取材を基に、
防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室を舞台に描かれた長編小説。
そのあとがきに
「本当ならこの本は2011年の夏に出る予定でした。その年の3月に何が起こったかは皆さんよくご存じのことと思います」とある。
あの年、日本は揺れた。
お土産「空の彼方に」をおすそ分けしてくれた友人は、
関西のご出身で、阪神淡路大震災を経験していた。
そのお土産を届けてくれた主は、故あって、
東日本大震災の復旧支援に遠からずかかわっていた。
ともにサーファー。
縁と言えば、縁。
この本「空飛ぶ広報室」のために書き下ろされた別章「あの日の松島」で、
日本では、今年も夏が過ぎゆく。
6月23日の沖縄の戦いの終結の日。
そして終戦の日(15日)。
追悼と鎮魂の夏。
海に囲まれ、艦を駆使した日本は多くの犠牲を払い、敗れ、
以来、変わり、専守防衛に徹し、平和を維持してきた、
と個人的には思うとともに、心から哀悼の意を表したいと思います。
日本は戦後、あまたの自然災害で、
ほんとうに多くの犠牲を強いられてきたが、
争いでは、失ってはいけないものを失ってはいないはずだ。
また一つ、季節がめぐる。
戦時の記録と記憶は薄れていないか。
幾多の方々がそれを思うだろう。
旧知の友。サーフィンをよく知る友が南の島にいる。
海に囲まれた南の島に。
訪ねてみたい。
「その船を漕いでゆけ、おまえの手で漕いでゆけ」
「おまえが消えて喜ぶ者に、おまえのオールを任せるな」
(中島みゆき・宙船)
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