こんにちは、halukaです。
今日は、映画「マイ・インターン」のご紹介です。
「ディア・ハンター」のロバート・デ・ニーロでもなければ、
「アンタッチャブル」のロバート・デ・ニーロでもない。
温かく、周りを包み込むような元ビジネスマンの老人役を、さすがの名優、
粋なセリフと表情と独特の間合いで演じてみせてくれます。
主役は、元電話帳会社の管理職で、70歳になり、再び生きがいを探す男、
ベン・ウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)。
買い物途中の街角で見掛けたチラシを頼りに、
インターネット販売で急成長中のアパレル会社の求人に、応募します。
「履歴書はもう古い」というチラシの指示で、ビデオで自己紹介を録画し、
何人もの若い社員の面接を受け、
結果、そのアパレル会社に「シニア・インターン」として採用されます。
向かった先は、若い社員が、カジュアルな服装で、
ノートパソコンを片手に、闊達にビジネスを進める新進気鋭の企業。
社長は、在宅で始めた事業が当たって社員が200人を超えるまでに
育てた若い女性起業家、ジュールズ・オースティン(アン・ハサウェイ)。
対して、ロバート・デ・ニーロ演じるベンは、70歳の老人。
きちんとネクタイを締め、毎日ひげを剃り、
ヴィンテージものの皮のカバンを提げ、いつもハンカチをポケットに。
初出勤の朝、
そのカバンからは、ネット通販会社に似合わない電卓や卓上時計が現れます。
隣の席の若い社員がパソコンの起動を教えてくれたりもしますが、
ペースを失わないベン。
ついには、若い社員からガールフレンドとのけんかの仲裁を頼まれたり、
宿のないインターン仲間を居候させたり、
段々と、社になじんでいきます。
さらには、いつも身に着けているハンカチは、
「自分で使うものじゃない。女性のために」と、
若い社員に微笑みを返すベン。
最初は、疎まれる存在として一人のインターンを演じますが、
ストーリーの展開とともに、その人柄と温かな個性で、
徐々に周囲の好感を得ます。
時には、ビジネスマンとして、的確な意見をさらりと控えめに。
社長を務めるジュールズの信頼も得て、
会社の経営権を左右するような大きな判断についてのアドバイスも。
42年寄り添った妻と死別していたベンですが、いつの間にか恋人もでき、
ハッピー・エンドで幕が下ります。
ロバート・デ・ニーロ演じるベンが、作品中、
日本語で「サヨナラ」と手を振る2度のシーン。
実は、密かに気に入ってます。