こんにちは、halukaです。
ミニトリップ。
ビラボンのキャップとTシャツ、
それにビーチサンダルがあればいい。
朝早くに目が覚めた。
ベッドを置いた部屋には、
もう朝日が差し込んでいた。
パンを焼いて、早めの朝食を済ませる。
それから…
東に向いた砂浜に貝殻を探しに行った。
立夏を過ぎて、この時季の波打ち際は愛おしい。
日は強くは照らず、優しく差す。
風は強くは吹かず、優しくそよぐ。
波は、絶えることなく、優しく寄せる。
通り掛かりの自販機で買った、
ペットボトルのコカ・コーラを片手に、
裸足で砂浜を歩く。
サンダルは、砂浜に続くコンクリートの階段にぽつり。
少し寂しげ。
波打ち際に寄せる貝殻たちが過ごしてきた旅を思う。
砂浜に上がった貝殻の大きさや形はさまざま。
色合いも白や黒。薄い茶色やダークグレー。
数えきれない。
自然の個性がいっぱい。
さざ波が運んでくる貝殻模様は無限。
赤や黄色、虹色も交じっている。
二枚貝、巻き貝、カキ…
名も知らぬ貝殻たち。
海の青と空の青に映って、どの色も輝いて見える。
今日は雲がいない。
透き通った青空。
「空が一番きれいに見える時間は、なーん時?」
なんていうナゾナソあったな。
答えは「虹(にじ)」だって。
幼い子どもたちに受ける、テッパンナゾナソ。
ビーチサンダルを脱いできたコンクリートの階段を振り返る。
人々は去ることなく、浜辺にたたずんでいる。
何を思い、何を話しているんだろう。
今は空になってしまって、砂浜に届いた貝殻だけど、
深い海の奥底にいたとき、
そこには躍動する命があったはずだ。
空になる前。
空になってから。
貝殻たちは、いったいどんな旅をしてきたのだろう。
深い海の底の光景を一緒になって眺めてみたい。
太陽の光が届く限り。
太陽の光が届かないほどの深海にも。
命がある。きっとある。
その命たちは、いったいどんな息吹を営んでいるのだろう。
息吹を営みながら、どんな旅路を続けているだろう。
海沿いの道を走ってみようか。
ハンドルをゆっくり切りながら。
久しぶりに、のんびりと海沿いの道を走ってみたい。
ガソリンを満タンにして、ランチする店を探しておく。
お気に入りのジーンズとTシャツに薄手のアウター。
次の休日は、小さな旅に出よう!
知らない場所で、新しい風を探してみよう。
今はまだ、知らないだれかと巡り合えるかもと、
貝殻はつぶやいてくれるかな。