「波、上がってるよ」
電話があった。
サーフボードを車に積んで海に向かった。
海岸に出てみると、クローズの一歩手前。
ちょっとひるんだけど、
「このごろ、ゆっくり海に入ってない」。
ウエットスーツに着替えて、
うねりに向かって漕いだ。
荒れ気味。
ジャンクだ。
「まあ、いいや」。
少し待って、うねりに合わせてパドル。
テイクオフ。
ぶよんぶよんの波間をボードが走る。
いい気分だった。
いい気分過ぎた。
波打ち際まで乗ってしまった。
ぐにゅ。
いやな感触。
フィンが砂底に刺さった。
ペキッ!
まだ10分もたってない。
フィンを代えるか、ボードを代えるか。
ボードを代えた。
へなちょこだから、
こういう波の日は、たいていパーリングする。
案の定…
ありゃっ! と思った時は遅かった。
ボードが真っ逆さまに波にのまれた。
うごっ!
今度は、ボードのノーズが砂底に刺さった。
ペキッ!
合わせて2ペキッ!
何やってんだろ。
次の給料日まで、あと何日だっけ…(^_-)-☆