こんにちは、halukaです。
空を見上げながら、
指を数え折らなければならないほどの日が経ち、
ようやく、海に入りました。
一日が終わろうとする、日暮れ前。
サーフィンを存分に楽しむには、
少し頼りなさそうな、
寄せるさざ波の予感がして、
車に積んできたのは、
いつもより、少し長めのファンボード1枚。
浜辺に出ると、
からりと乾いた、そして、
少し肌寒さの増した秋の風がそよいでいました。
頬をさわる潮の香り。
海面をほんのりと照らす、かげる太陽光線。
かすかなウネリではありますけれど、
リズムを刻むように、
規則性をもって打ち寄せるさざ波。
乗って、乗れない波ではありません。
相次いだ台風の日々。
背を低くして、
じっとやり過ごしていたのは、
この日が戻ることを、みんな知っていたからでしょうか。
サーフィンエリアに近い海辺の駐車場には、
記憶にある車が、幾台か止まっていました。
着替えを済ませて、
サーフボードを車から引き出して、カバーを剥いで、
裸にしたサーフボードにワックスを塗り込む。
そのルーティーンがとても好きです。
幾日も前にオーダーした、半袖長ズボンスタイルの
シーガルのウエットスーツは、
いろいろな事情によって、
いまだ、手元には届いてはいません。
海に吹く秋風を受けながら海砂に寝ころんで、
ストレッチを済ませて、
使い古しで、肩口や太もも部分、腰の辺りが裂けた、
古参のシーガルのウエットスーツをまとって海に浸かると、
そのスーツの裂け目から遠慮なく忍び込んだ、冷たい海水が、
たちまち、体を包みます。
それでも、背筋がざわつくのは、刹那。
頭からダイブして、海水に体を慣らして、
サーフボードに腹ばいになって、
腕を回して、沖合にパドルアウトしようとする頃には、
その海水の冷たさを感じる事は、もう忘れてしまって、
沈んでいく太陽に背を向けながら、
サーフボードにまたがって、波に揺られ、
次にくるウネリを黙って、待つだけです。
ニュースが伝えています。
台風20号、台風21号などの影響により、
避難所での生活を送らざるを得ない方々が、
いまだ、いらっしゃる事。
傷んだ家屋の修復などに、まだ時間が必要でありそうな事。
被災された皆さまへ、
重ね重ねではありますが、
つつしんで、心よりお見舞いを申し上げます。
心身ともに、たいへんなご負担の中においでの事だと存じます。
どうぞ、お体にお気をつけください。
何卒、一日も早く平穏な日常が戻りますように。