halukaブログ

やっぱり海が好き!

散文夢想「窓辺に届いた朝陽に寄り添う初夏の香りは希望の香り」。

お題「#おうち時間

 

こんにちは、halukaです。

 

夢、想う初夏。

 

音はなし。

一瞬、窓辺が明るくなったように思えて、

目が覚めて、薄目を開けて、

もう一度、その窓辺に視線を投げると、

そこには、

新しい一日の始まりを告げる朝陽が、

遠慮がちに射し込んでいます。

 

夏の初めを知らせながら、

朝の訪れを告げる朝陽。

 

寝床で、もう少し、

ぐずぐずとしていたい気持ちをなだめて、

起き上がって眺めた窓辺は、

遠慮がちどころか、

もう、すっかり明るい朝を迎えています。

 

東の空から射す太陽光は、

背を伸ばし始めたばかりの

窓辺の緑の茎を照らしてみせて、

ひと足先に目を覚ましていた緑の葉が、

その光を存分に浴びています。

 

夏の香りが漂う、

その輝く緑から連想する情感には、

どんな言葉が似合うのでしょうか。

 

爽快感、希望、旅立ち…

明るく、軽やかなイメージが湧いてくるのは、

移ろう季節の贈り物なのでしょう。

 

窓辺に置いた鉢植えに

小さな水差しで、水を注ぐと、

かすかに揺れる葉の緑は、一瞬にして、

みずみずしさを増すようにも思えます。

 

根が水を吸い、葉に潤いをもたらしながら、

初夏の緑は、一滴の水の潤いを

希望の色に染めてみせているのでしょうか。

 

爽快でありたい。

希望でありたい。

そんな想いを抱いて目覚めた朝の緑は、

きっと素敵な一日を運んでくることでしょう。

 

f:id:halukablue:20200512235249j:plain

  【写真AC】

 

目覚まし時計の呼び鈴よりも、

少し早めに目覚めた朝は、

「あと、もう少し」という欲張りと、

「まだ、もう少し」という欲張りが、

互い違いに頭をよぎって切りがなく、

「もう、起きよう」と、

いっそのこと窓辺に視線を向けるのが、

いい解決策なのかもしれません。

 

前の日に起こったいろいろは、

寝ていた間の夢の波間に置き去りにして、

新しい朝を出迎えて、

爽快な、希望を抱ける目覚めになれば、

そこに射す、太陽の光は、

きっといっそう、その輝きを増すことでしょう。

 

その太陽光が射す、朝の窓辺に、

初夏を知らせる緑の葉が弾むなら、

それを寄り添いと呼んでもいいなら、

緑と朝陽が分かち合う始まりという、

旅立ちの朝にも出合えそうです。

 

「おうち時間」を過ごすうち、

リフレッシュを忘れたりはしていませんか。

 

体がリズムを失うと、心のリズムも乱れます。

 

ふだん見慣れた、自室のあちこち。

緑の葉を飾る場所でもありそうならば、

模様替えとは言わないまでも、

その置き場所を変えるだけで、

変わる気分もきっと、あります。

 

明日、朝陽が射したなら、

窓辺に初夏の香りが、

音もなく、届いているかもしれません。

若葉が醸す爽快な希望とともに。