halukaブログ

やっぱり海が好き!

Acid Black Cherry の優れた文学性と音楽性に酔う夜。

林保徳」の名を耳にして琴線の震える方は、

Acid Black Cherry のファンの方をはじめ、

あるいはGacktをよく知る方々、そしてあるいはまた、

繊細な心模様をお持ちの方なのではないだろうか。

 

林保徳の描く世界観、Lyric(リリック=歌詞)は、

作家・湊かなえの小説「贖罪(しょくざい)」にも似て、

人の心の機微を狭い空間にいったんは追い詰めながら、

やがて、広々とした空への解放に導いてみせる。

Acid Black Cherry のアルバム1枚を聴き終えて残る感覚は、

「贖罪」の読了感に似た、

一種の爽快感、エクスタシーと呼んでいいのかもしれない。

 

Acid Black Cherry のバンド活動は、

2017年8月の公演中止以来、休止はしているものの、

Acid Black Cherry が奏でる優れた音楽性と文学性は色あせない。

時に、叙情的にエロティズムを歌い、

″願い″をさらけ出し、

人の心に潜む憎しみを描き、

深い愛で包んでみせる。

ハードなリズムのギターとドラミング、ベースが刻むロックに乗せて、

yasuの透き通ったボーカルが、

癒やしと希望、

切ない願いと実りに独特の訴求力を携えさせて迫ってくる。

 

 Acid Black Cherry は、

ロックバンドJanne Da Arc (ジャンヌダルク)のボーカリスト

yasu のソロプロジェクトとして、2007年に始動。

シングル「SPELL MAGIC」でデビュー後、

2012年のアルバム「『2012』」で、

オリコンウイークリーチャートに登場した。

シングル「イエス」は、

USEN年間J-POPのリクエストランキングで1位につけ、

Acid Black Cherry のファン層を一気に広げた1曲になった。

2007年10月以来、

「愛してない」

「冬の幻」

「20+∞Century Boys 」

「ジグソー」

「Re:birth」

「少女の祈りⅢ」

「ピストル」

「シャングリラ」

「蝶」と、次々にABCの波をかき立てた。

 

「愛してない」では、「愛してる」と歌う。

「Black Cherry 」では、sexと女性の願い、そして根底で愛を歌う。

「冬の幻」で、生と死、神と想いを歌い上げ、

「ピストル」で再び、sexと女性の願い、そして根底に優しさをみせた。

「Re :birth 」で、伝わらないもどかしさを吐露してみせ、

「シャングリラ」では、理想郷、「一人じゃないよ」と、

命のよみがえりを描いて、大震災からの復興にエールを寄せる。

「イエス」で、愛と命への願い、男性の心の思いを歌う。

「蝶」では、隠喩でsex を歌い、女性の心を描いた。

罪と罰」は、神、正義、裁き、人の姿に迫り、

絶妙なLyricで、それを的にしてみせる。

2015年に発表した4枚目のアルバム「L―エル―」は…

 

今夜はもう、パソコンのキーボードに触れるのはよそう。

パソコンをシャットダウンして、代わりに、

プレーヤーをオンにする。

 

 

『2012』

『2012』

 
L-エル-

L-エル-