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やっぱり海が好き!

新古今将棋道⑪。「再び三度、師に肉薄するも不敵な笑みを食らって我が勝利の味は薄められ、それでもまあまあ夕食が美味しかったビバ!ウイナーな夜」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

当halukaブログの新シリーズ「新古今将棋道」を

お読みいただいている皆さま、やりました!

私が師と仰ぐ先生との将棋対局第6戦。

“激闘” の末に勝利を収め、

私の戦績は、通算で2勝3敗1引き分けと、

ひいき目に見なくても、つまり、普通に見ても、

決して恥ずかしくはないところまで、

師に肉薄いたしました。

 

始まりはいつもの通り、先手争いのジャンケンポン…、

といきたいところですが、

実は、正直に申し上げますと、

「先生、前回は私の負けでしたので、

弱い者が先、つまり、

今回は、私が先手ということでいかがでしょうか」と、

神妙にご相談を申し上げましたところ、

「あゝ、そう、うん、まあ、それでいいですよ、ふふふっ」と、

例の不敵な笑みとともに、“私の先手” を承諾してくださいました。

しめしめ…でございます。

 

前回、必死の穴熊囲い(あなぐまがこい)はいとも簡単に崩壊するは、

師が指した禁じ手「二歩」はあっさり見逃すは、

その果てに、実に容易に「投了」に追い込まれるは…と、

散々だった私のこと。

「本局は、どんな手を使ってでも、取る!」と自らに固く誓い、

先生の居宅を訪ねた次第です。

 

 新古今将棋道⑩。「歩のない将棋は負け将棋のはずなのに有りすぎて負けてしまったはずなのにいつの間にか勝ってしまった師匠」の巻。 - halukaブログ 

 

そして、そのためには、

どうしても、“先手” をいただく必要が、

私にはありました。

 

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  【写真AC】

 

と申しますのも、

上田初美女流三段・ タイトル保持者監修の

「女性のための将棋の教科書  誰でも簡単に始められる入門編」(つちや書店)

を頼みに毎回、師に挑む私にとって、

師が放つ、強烈、奇天烈、激烈な容赦ない攻めは、

毎回、毎局、私を窮地に陥れ、どうしても抜け出せない、

敗戦への道がいつの間にか、出来上がってしまうからです。

 

一手といえど、後手に回れば、

師のその勢いは、着手から、

いきなりの振り飛車(ふりびしゃ)だとか、

「遠見(とおみ)の角に好手あり」のいわれ通り、

角行(かくぎょう)の筋をすっと開けられ、

何の打つ手もないままに、

私はひたすら地味な守りに徹するという、

面白くも何ともない対局をしょっぱなから

強いられることになってしまうに違いないから、なのです。

 

今回の最終盤は、双方まさに、一手勝負。

互いに交互に「王手」を打っては、一瞬守り、

何とか、一手、相手からわずかな隙を奪えないかという、

そういう、なんと申しますか、

将棋を習ったばかりの幼い頃、

駒と頭を使った攻撃とは、これほど楽しいものなのか!

と知らされた、

あの懐かしい感覚にどっぷりと浸る、アマチュア相撲の様相でした。

 

とりも直さず、私は、1勝を取り返し、

将棋のルールをあまり解さない、師の奥様であるご夫人に、

「今日は、私が勝ちました。

来週は、3勝3敗1引き分けのイーブンに持ち込むために、

さらに激しい戦いに挑みます。

ものすごく頭を使いますので、

ぜひ、奥様手作りの甘い焼き菓子のご用意をお願いしておきます」と、

息も揚々、高らかに申し上げ、座を辞した次第でした。

 

そうして、ですよ、ここなんですよね、皆さま。

背を向けようとする私に、師は、軽く手を振りながら、

「ふふふっ」と、ただ不敵に笑っておいででした。

(「よかったね」くらい言いなさいよ、こんちきしょうめ…(>_<))

 

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