halukaブログ

やっぱり海が好き!

週末ライフ。「情けは人の為ならずと言いまして、この頃になってようやくその意味が分かり始めたような気がして、ありがたいと存じます」の巻。  

こんにちは、halukaです。

 

ふいに話を展開いたしますが、

広辞苑(第六版・岩波書店)によりますと、

「情けは人の為ならず」とは、

情けを人にかけておけば、めぐりめぐって、

自分によい報いがくる。

人に親切にしておけば、必ずよい報いがある、

との意味だそうです。

 

時折、

「人に情けをかけるのは、自立の妨げになり、

その人の為にならない」

との意味で使われることもあるようですが、

「それは誤り」とも、広辞苑は指摘しています。

 

「情け」という言葉は、日常の生活の中で、

さまざまな他の用語と結びついて、

実に多様な意味を表す力をもっているようです。

 

再び、広辞苑のページをめくってみますと、

たとえば、このような感じです。

 

「情け顔」…情けのあるらしい顔つき

「情けごかし」…表面は情け深そうにみせて、実は自分の利益を図ること

「情け心」…情けのある心。慈悲の心

「情け盛り」…情け心のある盛り。色気ざかり

「情け知らず」…人情を解しないこと

「情け知り」…人情を解すること

「情け姿」…情けを込めた姿。色気のある姿

「情け詰め」…人情ずくで責めたてられること

「情けの錦」…美しい情愛を錦に例えていう語

 

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    【写真AC】

 

という具合でして、つまるところ、

「情けとは」と、例えを挙げるとキリがありません。

それほどに、「情け」という言葉は、

日常の生活に溶け込み、

あるいは、

日本人の生き方に溶け込んでいるのかもしれません。

 

もう何年も、好きで続けているサーフィンにしても、

うろ覚えでは情けないと、

懸命に覚えようとしている、将棋やチェスにしても、

もう少し力を付けたいと感じている語学にしても、

生活力にしても、人としての思いやりにしても、

たまに楽しむアルコールにしても、

とにかく、何にしても、

その「情け」をいただかないことには、

どうにも立ち行かないことが、多い、

と感じる場面にも遭遇します。

もっともそれは、自分が気づいた分だけで、

気づかないうちにほんとうは、

もっと、もっとたくさんの場面で、

どちら様かの「情け」に助けられているのでしょう。

 

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  【写真AC】

 

そうと分かっているのなら、

そうとばかり言ってもいないで、

いつの日にか、なんとか恩返しを出来るようにと、

視線を上げて、少しずつでも、前を向いて、

まあ、たまには後ろを振り向くこともありそうですけど、

出来るだけ元気を出して、胸を張って、

脇道に時々はそれながらでも、

前に進んでいきたいと、

そんなふうに思うこの頃です。