halukaブログ

やっぱり海が好き!

渚のサーフ物語。「朝露の頃、小波に浮かべたサーフボードが描くラインは夏への小道」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

海もまだ目を覚まさない、朝露の時刻の頃。

 

サーフボードにまたがって

目の前の海原をぼんやりと眺めていると、

平らだった海面が数メートル先から膨らみを帯び、

段々と盛り上がってみせます。

 

彼方の水平線に向けていたサーフボードの先を

陸向きに切り返しながら、

ウネリの膨らみ具合と

波待ちしている自分との間合いを徐々に詰めます。

 

狙いは、ウネリが波頭(トップ)を張る辺り。

その海面辺りに見当を付けて、

パドリングでサーフボードを漕ぎながら、

トップの位置と波のスピードを追います。

 

サーフボードが波に押される感触が伝わったら、

テイクオフから一気にスタンドアップ

 

サーフボードに立ち、

膝でバランスを取ると、

サーフボードを走らせる波のスピード感が、体に伝わって

朝の穏やかな小波がサーフボードボードに波を切らせます。

 

波と戯れることが許された朝の限られた時間のなかでも

お気に入りの瞬間です。

 

やがてサーフボードは岸寄りで失速して、

波間に浮かぶだけ。

 

単純な仕草ですが、

いつの間にか

筋肉が疲れを覚えます。

 

「もう、そろそろかな」。

防水の腕時計に目をやって、 

サーフボードを脇に抱えて海から上がるのは、

喉も乾きを覚える頃。

 

午前のスケジュールを考えると、

海上がりの時間です。

 

f:id:halukablue:20200713180951j:plain

 

早朝の小波にサーフボードを浮かべました。

穏やかな小波が寄せる朝の海辺。

 

車を滑り込ませた駐車場のアスファルトがまだ冷たく感じるのは、

朝露の頃だからというばかりではなさそうです。

 

季節の頃合いは、まだ梅雨の時季。

上空は厚い雲に覆われて、

その雲を映す海面も幾分、灰色がかった朝の海。

太陽はだんまりを決め込んでもいるようで、

陽が射す様子はありません。

 

波打ち際から10メートルほど先で、

ザブンと割れる白波は、そのまま白い泡になって、

浜辺に届けば、姿を消します。

 

梅雨の時季、ウネリがサイズアップするこはまれです。

ふだん、「スープ」と呼んでいる、

白く泡立つ小波さえ、逃すのが惜しいほどの穏やかなな海。

 

そんな静かな海ですが、

遠浅の浜辺がつくるビーチブレイクは、

時折、セットでいい形の波を運ぶものですから、

ついつい、気を引かれてしまうもの。

 

7月も中旬に差し掛かりました。

来週末には連休も待っていますね。

 

空は変わらぬ曇天ですが、気温は下がる様子がありません。

カレンダーをめくっていると分かること。

時候はきっとめぐっていて、

浜辺は人知れず、

暑い夏の到来を待っていそうな気配もします。

 

小波を刻んでサーフボードが描いたラインは、

夏に続く小道かと、そう思い込ませてくれそうです。