こんにちは、halukaです。
時計を見ると、
午前5時を少し回っていました。
カーテンの向こうはもう、
うっすらと明るく見えます。
室内で、軽く感じる冷気。
「雨でも降っているのかな」と、
窓の外を眺めてみると、
小粒のしずくがぽつり、ぽつり。
日が差し込む様子はなくて、
感じた冷気は、雨のせいだったのでしょう。
数日前から、手紙を1通、書くつもりでいて、
手を付けないままの日曜日。
朝食前に熱いコーヒーを1杯、カップに注いで、
机の脇から便箋を引っ張り出しました。
「拝啓」と書き始めるか、
「前略」と書き始めるかで、
その手紙の取り急ぎ様も計り知れるというもの。
どちらにしても、この春から初夏は、
例年とは勝手が違った日常を過ごしながら季節が移り、
「この頃は、いかがお過ごしですか」と、
手紙の届く先の様子が気にならないはずもなく、
ささやかな近況などを添えながら、
便箋を2枚、3枚埋めた辺りでペンを置き、
冷めてしまったコーヒーを飲み干すと、
小腹も空いて、トーストを焼いた朝。
先週末から気になっていた庭の雑草は、
少しの除草を手掛けたものの、
残りの緑は未だにもちろん、気になっていて、
それは、おそらく、この夏の間、
ずっと気になり続けそうな気配です。
見上げると、小雨。
庭に出て、雑草を抜き取る気になるのには、
ちょっと面倒な空模様です。
【写真AC】
夕刻。
西の空がオレンジ色に染まることはなく、
朝のうち、低く漂っていた薄い雨雲は、
夕暮れ時になっても上空を覆って、
差す日をさえぎっていました。
一日を終える頃、
夕焼けに恵まれたなら、
その翌日は天気がいいと、
そんな話が耳に残っていたような気もして、
残念な思いも少し。
日がすっかり暮れた頃。
朝、起き抜けに書き綴った便箋を手に取って、
「封をする前に」と、
ひと息ついて読み返すと、
「拝啓」に続く、季節のご挨拶が、
なんだか少し、的外れ。
早朝に感じた、
季節外れの冷気のせいでしょう。
寒空を思わせるような書き出し文になっていて、
初夏に似合わず、ペンを取っての書き直し。
例年とは違った、この春のこと。
例年とは違った、この初夏のこと。
手紙が届いたその先に、
春から夏へと移り変わる季節感を
肌感覚で伝えにくいのは、
仕方のないことのようにも思います。
それでもまあ、そこそこに元気だと、
そう伝わえば、
起き抜けの便箋も喜ぶでしょうか。
梅雨空にのぞく五月晴れのように、
明るい話でも届かないかと探してみたり、
そんな思いの綴り書き。
季節のめぐりは早いものだと感じます。
明日から、もう6月になりますね。
皆さま、お元気でいらっしゃいますか。