こんにちは、halukaです。
旅先の午後。
まだ背の低い、グレーの制服を身に着けた小学生が大勢…
学校の終わりの帰り道でしょうか、
片道2車線、往復4車線の道幅を持つ、その通りに沿って、
同じくらいの幅がある路側帯と植え込みに守られて、
整った歩道の上を、
笑顔で歩き過ぎていきます。
視線を上げると、
真っ赤に染まったモミジの赤が目に飛び込んで、
そうかと思うと、鮮やかな黄に色づいて、
宙を舞う、イチョウの葉が、
路側帯に沿って植え込まれた、
ツバキの緑に降り積もり、
その風情に似合う言葉は、きっと…イエロースノー…
その光景は、まるで、“そのために整備された道”
であるかのような錯覚を芽生えさせるのに十分な、
季節の贈り物を演出してみせてくれます。
「大学通り」。
世界に、そのような名を冠したストリートは、少なくありません。
いずこにしても、その響きは、
誇らしげであり、ノスタルジックでもあり、
青春の影であり、栄光を残すものであり、
その街に住み、あるいは、行き交う人々の日常が、
そこにあります。
春には桜が、秋には紅葉が、
そのストリートを包み、行き交う人々を励まし、癒やし、
過去を振り返らせ、
未来の夢に華を添え、なによりも、
木々のそうした豊かさは、
ひとの胸に、
優しさと思いやりを育んでくれるようにも思います。
旅情。
そう呼んでもいいのでしょう。
「また、もう一度おいでよ」と、心を虜にする魅力。
そんな温かさが、寒くなるこの時節には、
いっそう心に沁みました。
クリスマスのデコレーションのためのグッズが並ぶ店頭と、
その彩りを競うかのように、
可憐な幾束もの花を売るフラワーショップ。
そして、どうしても外せないのが、カフェ。
その、どれをも備えた、「大学通り」は、
今年もまた、迫る年の瀬を目の前にして、
賑やかさを増しつつあって、
それでも、落ち着いた静けさを保って、
その矛盾が、その街の命脈である、
ゆかりの駅につながるストリートの魅力を、
いっそう、奥深いものにしている。
そんなふうにも感じた、風が冷たい11月の終わり。
「きっといつか、また、この街に帰ってこよう」。
だれもが、きっと、そう思い、
そうでなければ、いっそ、このまま、ここに住んでもみたい。
そう思いながら、笑顔になれる通り。
一日が終わって、
日が暮れる前に駅に急ぐ方々の人波に紛れながら、
「こんな時季の休暇もわるくはないな」。
カメラ片手に、一人歩いた、大学通りが残してくれた、
小さな旅の余韻でした。
自分流「旅のスタイル探し」。いろいろと事が重なった秋から冬を想いながら、この月末はショートトリップでリフレッシュ。 - halukaブログ
自分流「旅のスタイル探し」。久しぶりに家族と笑顔で会う旅の優しさと喜びと少しの興奮と安らぎと、もっとたくさんと全部一緒に持っていこ! - halukaブログ