halukaブログ

やっぱり海が好き!

新古今将棋道⑯。「かたや飛車駒2枚持ち、かたや角行駒2枚持ち。互角のはずの打算は崩れ、敗因は穴熊崩れで、やっぱり崩れてたのでは勝てるはずなどなかったのでした」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

私が師と仰ぐ先生との将棋対局も数えること、なんと10戦目。

先生の奥様であるご夫人の旅程の都合で、

本局は、師も私も、いつものスケジュールを少し前倒しして、

互いに時間を譲り合っての一局となりました。

それほどまでに、段々と白熱した対局になってきているのを、

我ながら、肌の温度として感じるほどです。

 

さて、本局。

「ええっと、これをやると、ややこしいことになりそうだから、

それは、やめておいて、こうやると、しようかな。ふふふっ」。

 

皆さま、もうお分かりのことと存じます。

セリフの主は、先生です。

なにが、「ふふふっ」ですか。

なにも、この大事な場面の大事な一手にわざわざ気づかなくても、

いいではありませんか。

私が師なら、かわいい愛弟子を思い、

思い切って、飛車(ひしゃ)を走らせる場面です。

そこを、ご丁寧に、金将(きんしょう)の打ち込み。

まあ、そのニヒルさこそが、

先生の持ち味なのは、よく存じ上げておりますけれども。

 

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  【写真AC】

 

その時点で、師と私、互いの大駒の持ちは、

師が飛車2枚。私が角行2枚。

序盤で、私が飛車を失い、角行をいつの間にか2枚持たされるのは、

いつものことです。

もう、慣れました。

 

けれども、序盤から、

師の両端の桂馬が、ぐんぐんと上に上に駆け昇ってくるという、

得体の知れない、恐ろしさ。

 

「先生、いつもと全然違うじゃないですか。おやめください。

私が勉強してきた手と、それは違います」。

 

「あゝ、そうですか。

でもね、ここはやっぱり、こうですよ。ふふふっ」。

 

 “桂の高跳び歩の餌食” のはずですが、

先生には、そんな謂われ、なんのストッパーにもなりません。

「ふふふのふっ」と素知らぬ顔です。

 

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  【写真AC】

 

前局で、我を忘れて、師の真似をして、守りを捨て、

攻めに攻めた結果、盤上に散った私が迎えた、第10戦となる本局。

勉強してきたのは、「守りながら、ちょっとだけ攻めてみる」という、

“将棋指し” としては、少し成長したような、

戦い方のコツを少しつかみ始めたような、

そんな段階です。

 

その私に、見たことのない、桂馬攻め。

おまけに、先生の飛車が利いている筋に、

私から奪い取った金将を打ち込んで、

最後は、理詰めで、「これで、終わりかな」と、

にこりともしない、我が師。

 

あゝ、小憎らしい。

あゝ、なんとかしたい。

あゝ、無情。

 

私の戦績は、2勝6敗2引き分けと、下方に伸びました。

私は、意外と切り替えが早い方です。

次戦こそ、ご覧に入れます。

次戦こそ、3勝目を取りに行きます。

次戦こそ…。

 

さてと、

つちや書店の「女性のための将棋の教科書---誰でも簡単に始められる入門編」は、

書棚のどこにしまったかな。

 

女性のための将棋の教科書―誰でも簡単に始められる入門編

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