halukaブログ

やっぱり海が好き!

「あの風がそこに吹くから」第1章②。「無名の幾千の鳥たちのさえずりが運んでくるのは夜明けと希望と笑顔と新たな出会い」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

音をさせずに朝日が昇る、朝もやのその時間。

名も知らぬ幾千、幾多の野鳥たちが、目を覚まし、

いや、もしかすると、もう覚ましていたのに、

東方の雲間を突き破って真正面から差してくる、

その朝日を待っていたのか、 

一斉に、夜闇を裂きながら鳴き始めます。

 

それは、さえずり…という名の可憐な響きではなく、

“生” を訴える、

そう、生きている証しを喉の限りに叫ぶがごとき強さで、

遠く、近くに広く、あまたに渡り行くように感じる朝の揺るがせ。

 

彼女が、その “さえずり” をどう感じているのかを私は知りません。

けれども、彼女が、その “さえずり” を嫌いではなく、

その耳には、四重奏のメロディのように優しく、軽やかに響いているのは、

きっと、間違いがないのでしょう。

なぜなら、その “声” について語る彼女の表情は晴れやかで、

伸びやかで、穏やかな笑みに映るからです。

 

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出会いは偶然でした。

作文と、その読み手。

募集と応募。

熱いコーヒーと甘いケーキ。

 

そんな平凡な出会いが、その後、

意図されたものであるのか、あるいは誰かの思し召しか、

それは分かりはしませんが、

次々に新しい出会いを生んで、

そのたびに、語らいや信託が増し、

もちろん、行き違いの数も増えはしますが、

そんなささいな支障は、なんの苦も無く飛び越してしまう、

それを、友情と呼ぶのか、信頼関係と呼ぶのか、

愛情と呼ぶのか、それとも、あくまで、偶然なのか…

 

それは、もっとずっと、ずっと後になって、

他のだれかれの推論に任せることにして、

彼女と私の間には、いまのところ、

互いを分け隔てる障害は、これと言って見当たらず、

何をするにしても、

とりあえず、相談し合っているような、

そんな人間関係を築くことができているような、

そんな彼女と私の凸凹を支えてくださる周りの方々とともに、

ひとかけら、ひとかけら、

エピソードらしき物語を拾い集めてみようかなと、

そんなふうに考えながら、

halukaブログの新シリーズ「あの風がそこに吹くから」の筆を、

ゆっくりと起こしてみたいと思います。

 

終章が見えているわけではございません。

徒然に綴ることをどうぞ、お許しいただいて、

何卒、末永くお付き合いくださいませ。