halukaブログ

やっぱり海が好き!

散文夢想「潮騒を連れて夏の初めの海原が弾いて飛ばす反射光」。

こんにちは、halukaです。

 

夢、想う初夏。

 

二十四節気でいう「立夏」を過ぎました。

暦の上では、もう夏。

海辺にも、きっと、

その陽気がやって来ています。

 

もう何年も、

サーフィンを楽しみに出掛けて、

もう何度も、

その海辺を歩きました。

 

空に雲がない日なら、

空の雲が薄い日なら、

そこには、

白い砂浜が太陽光を弾いて飛ばす反射光があり、

青い海原が太陽光を弾いて飛ばす反射光があります。

 

反射光は、肌に降る太陽光と競うように、

そこに居る者の肌を射し、

そこにある光景を目に焼き付けてもくれます。

 

今年もそんな夏が、

足音を立てて、

もうすぐそこまで来ているはずです。

暑く、まばゆく、輝く夏が。

 

真昼の頃はもう、

半袖のTシャツ1枚で居ても、

誰が気にするでもなく、

風でさえ、素知らぬ顔で通り過ぎます。

 

心地のいい潮騒が耳に届き、

心地のいい潮風が髪をなで、

心地のいい海色の小波が、

波打ち際に寄せていることでしょう。

 

初夏の海辺の光景をまぶたに浮かべるなら、

日暮れ時のそれが目に優しいかもしれません。

 

真昼に肌を射した、

白銀の反射光と太陽光は、

時が過ぎれば和らぎ、

やがて西の空をオレンジ色に染めたがって、

その時刻には「夕陽」と呼ばれて、

名残惜しさが湧く、

郷愁さえ漂わせてみせるころ。

 

オレンジ色に染まった大気から吹く、

ふわりと頬をさわる風は、

涼しさを取り戻して、

「パーカーを被ったらどうだ」と、

そう、ささやいては、ただ去ります。

 

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そんな、夏の初めの海辺。

 

真夏の頃に比べれば、

人影はまだ、多くはなく、

空と海と太陽は、

伸び盛りの緑の葉とともに、

季節を演出してみせます。

 

海辺から沖へ視線を投げれば、

空の青と海の青を分ける水平線は、

いつも果てしない向こう側にいて、

それ以上は遠くにも、近くにもならず、

潮騒を連れながら、

ウネリが海辺に届いたことを、

知らせる毎日。

 

凪の海面は、朝に夕に、

気の向くままに、自由気ままに

風を受け入れ、光を受け入れ、

満ち潮と引き潮を繰り返し、

自然の営みを重ねていることでしょう。

 

そんな海が思い浮かぶ幸運。

そんな風を思い出せる幸運。

 

あの潮騒をまた聞きたいと、

立夏を過ぎた初夏の海辺を想い、

日暮れ時の風に身を吹かせた休日でした。

 

新型コロナウイルス感染症の拡大阻止のため、

緊急事態宣言が延長されました。

 

行動制限の緩和などもあるなかですが、

「三密回避」に気を付けて、

手洗い、うがいの徹底、咳エチケットなど、

個人で出来る感染防止を

心掛けたいと思う次第です。