こんにちは、halukaです。
俳句の季語集「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂)
を手元で開いて、考え込んでいますのは、
夏7月にふさわしい、と申しますか、
「夏の頃」に似合う俳句を詠んで、
その心象風景を俳文に綴ろうかという心持ちです。
ところが本日は、ほぼ全国的に雨のようです。
「夏らしい」からっとしたイメージとは少し違って、
強い雨の降っている地域もあるようですから、
まぶたに浮かぶ夏模様も晴れ渡ることを知りません。
「7月の頃の季語にはカタカナ言葉も多いのです」と、
先日、
この「進め!俳句ビギナー」シリーズでもご紹介いたしました。
それもありまして、
「7月の俳文には爽やかで軽やかな」イメージを持ち込もうかと、
思案中です。
「俳句は日常を詠む」と学んでいるところですが、
夏7月ともなりますと、
レジャーや観光など、非日常を楽しむ光景も
まぶたに浮かぶ次第です。
海や山、川など、自然に囲まれながら過ごす時間は、
体も気持ちもリラックスできて、
発想も柔軟性を取り戻しそうな気がします。
海辺の新鮮な空気や森の葉音が奏でる静寂。
涼し気な川辺や雄大な景色を楽しむ登山など、
どんなレジャーがお好みかは、十人十色で、
その行き先も変わることでしょう。
【写真AC】
キャンプに行って、一番楽しいのはどんな時間でしょうか。
日暮れ時にランタンに明かりを灯して楽しむバーべキュー。
海辺に出掛けて、一番楽しいのはどんな時間でしょうか。
頭上から降る、灼熱の太陽光を浴びながらの日光浴。
登山に挑んで、一番楽しいのはどんな時間でしょうか。
目指した山頂にたどり着いて眺める眼下の景色。
川辺に出掛けて、一番楽しいのはどんな時間でしょうか。
透き通った清流に手足を浸して味わう清涼感。
夏に思いを馳せて、思い浮かぶ光景は、
日常を抜け出して、非日常を楽しむ様子ばかりです。
「キャンプ」「ハンモック」「アイスクリーム」
「メロン」「ラムネ」「ビール」「ソーダ水」
「ヨット」に「ボート」。
7月の季語にあるカタカナ言葉は、
どれも楽し気で美味しそうで、爽快感を感じます。
詠んだ俳句の背景や心象風景を綴る
「俳文」というエッセイの書き出しに、
「爽やかな7月を迎え」だとか「まぶしい7月に入り」だとか、
そんな綴りが出来たなら、
夏らしい季節感を伝えることも出来そうです。
ランタンの明かりを頼りに
季語集をめくるような小粋な時間を過ごせたら、
ほっと一息つけそうな、思い出に残る夏の一夜の一句さえ
詠めるものかもしれません。