こんにちは、halukaです。
いつもの日曜日の朝のルーティーン。
まだ、眠い目をこすりながら、
しかも上半身にまとったシャツはほぼ、寝間着のまま、
玄関先の扉を開きにかかりましたら、
お隣にお住まいのもうすぐ古希のミランダばあちゃん。
お召し物が、いつもとかなり違います。
日よけの帽子に、あんまり似合わないサングラス。
長そでのチェックのシャツに、足元は長靴のいでたち。
「おはようございます」。
「あなた、ねえ、haluakaさん。
おはようじゃないわよ。あなたも早く、出ておいでなさい」。
すっかり忘れておりました。
今日は、ご近所のみんなで付近の環境を整える、
地域一斉清掃の日。
「あっ」と、部屋に駆け戻り、
半袖のTシャツの上に、汚れても構わないポリエステルの長そでシャツ。
下は、半ば、日常の作業ズボンと化している、
ヴィンテージのブルージーンに、
足元は、底に金属の歯がしっかり組み込まれた、
濡れても平気な自慢の登山靴。
ご近所さまが集って、それぞれの分担域に手を掛けていきます。
居宅前の一般道路の脇、雨水が流れ込む側溝の枝道、
その側溝の枝道が集めた泥水が流れ込む、側溝の本流。
女性陣も早朝から勇ましく、
コンクリートの側溝を清掃できる、
10メートルおきの金属枠を遠慮なく外しながら、
底にたまった枯れ落ち葉のかき出し作業中です。
「ねえ、ミランダばあちゃん、私はどこに行ったらいいの?」
「haluakaさん、あなたは、裏の大きな側溝よ。頼んだわね!」。
「おいおい、また、あそこかよ…」。(>_<)
向かった先は、深さ1.5メートル、幅2メートルほどの、
側溝本流です。
【写真AC】
お隣さんと、協議すること、およそ30秒。
受け持った側溝の一部分。延長50メートルほどを、
「世界一、すてきな溝にする」ことで合意し、
そそくさと、作業開始です。
その辺りは、ちょうど「エイさん」宅の庭先付近。
「この辺りのさ、見栄えをぐっぐっと良くして、付加価値上げて、
エイさんとこの固定資産税を上げて差し上げましょうよ」などと、
悪ふざけの過ぎる冗談を飛ばしながら、
私たちが手にした武器は、
家庭用の金ゴテとミニペンチと、
スコップと燃えるゴミ袋に白色の土嚢。
カヤの根から、
果ては、コンクリート壁に張り付いたコケに至るまで、
根こそぎの清掃です。
エイさんのお宅の庭で遊ぶ、
4歳になる娘さまから「あっ、パパだ。パパ、がんばれー」と、
可憐な声援をいただきながらの徹底作業。
「私もパパ」。「おいらもパパ」と、
その場に居合わせた全員が、
「パパ」になった気分です。
大雨による床下浸水はもとより、
床上浸水の被害は、日常の生活を一変させます。
畳やフローリングの床を支える底板1枚。
その厚さ3センチを、泥水が超えるか否かが、
災害後の生活復旧のあり様を大きく変えます。
特に、幼いお子さまや、
お年寄りがお住まいの居宅では、
その、ほんのわずかな差が、
「万一の際」、
文字通り、雲泥の差になって現れます。
大雨の後、とんでもない目に遭いたくないなら、
天気の良いうち、溝の流れを押し留めそうな邪魔ものは、
その一切を徹底的に排除せよ。
古えからの先人の教えです。
気がつくと、あっと言う間の一斉清掃90分。
振り向くと、
まるで「敷設したばかりか」と見まがうほどの…
(は、言いすぎですが…(^_-)-☆)、
まあ、そこそこに、お隣りさまにも自慢できそうな、
すっきりとした溝の姿。
We did it !
Wonderful neighborhood !
(おい、おい、やったぜ! すてきな仲間たち!)