こんにちは、halukaです。
新型コロナウイルスの感染阻止、防止のため、
昨年の暮れから通い始めた俳句教室も、
目下のところ休講中です。
ところが、ですよ、皆さま。
それをいいことに、何もしないでいますと、
俳句づくりのヒントや、
初心者向けの注意点など、
せっかく習った要点を
たちどころに、
さっさと忘れてしまいそうなので、
せめてもの思いで、
手元にある季語集、
「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂)をぱらぱらとめくり、
少しだけ、
季節を先取りしてみました。
4月は、季節が色鮮やかに映ろう時季とあって、
季語も豊富で、
その分、あちらやら、こちらやら、
方向も趣向も定まらないままに、
視線やら思考が飛び散って行ってしまって、
作句にもなかなか苦心をしたところでしたが、
5月もさながら、4月に負けてはいません。
俳句ビギナーの私にしてみますと、
それはもうまるで、“季語の森” 。
「武者人形」や「鯉幟(こいのぼり)」
辺りまでは、まあ、
まだなんとなく、
その光景と経験との折り合いが付くとしましても、
5月を映す、ずらりと並ぶ、草木・花々の数々。
それが、どんな草花なのか、
Google検索でもしてみないことには知りようのない、
季節の花々の名が、ちりばめられています。
【写真AC】
「俳句は、心を詠む」と習いました。
「日常のありのままを詠む」とも習いました。
「詠んで味わい、書いて味わう」とも
「感性で詠む」とも習いました。
句会などで参加者の作品を発表する際には、
まず、無記名で披露し、互選しますので、
名のあるベテランの詠み手の作品も、
名もなき初心者の作品も、
いわば、同じ立ち位置で評価を受けます。
それだけにエキサイティングな場面もあるのですが、
それは、まあ、作品が出来たら、のお話し。
私のように、
定型の季語を入れる辺りで、
あるいは、
五・七・五 の語調を守らんとする辺りで、
すでに苦戦しているうちは、
なんと申しますか、
“いったい、これでいいのだろうか” という具合の
ささやかな不安にさいなまれたりもするものです。
そんな気持ちを思い返しながら、
まだ知らない、5月の季語を眺めていますと、
根拠のない意欲と、困惑が頭の中に同居して、
気分転換に、全然関係のない別の単行本を
いつの間にか手にしていたりもする今日この頃。
まあ、気を取り直して、
季語集に視線を戻すと、
「新樹(しんじゅ)」「新緑」「若葉」と、
みずみずしい季語が目につきます。
さらには、
「筍飯(たけのこめし)」に
「蚕豆(そらまめ」「豆飯(まめめし)」と、
旬の食欲をそそる季語も有り余っております。
まあ、5月は5月でなんとかなるさと、
自分で自分にそう、言い聞かせ、
季語集を閉じた夕の刻でした。
新型コロナウイルスの感染阻止・防止のため、
「密閉」、「密集」、「密接」を避けましょう、
人混みを避けましょうと、
呼び掛けが続いています。
医療、福祉、その他、
多くの分野で感染の治療、阻止にご尽力なさっている方々、
どうぞ、ご自愛ください。
病床にあって、
ご快復を心待ちになさっている方、そのご家族へ、
心からお見舞い申し上げます。
新型コロナウイルス禍の一日も早い終息を願っています。