halukaブログ

やっぱり海が好き!

渚のサーフ物語。「小波が刻むリズムに揺られる穏やかな波乗り気分が爽快な梅雨も間近な初夏の海」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

朝方から、空をうっすらと雲が覆って、

涼し気な週末。

 

サーフィンを楽しみに通い慣れた、

いつもの海辺に午後、

向かってみました。

 

ビーチブレイクが楽しめるサーフポイントに近い、

見慣れた駐車場の埋まりは5割ほど。

 

はてな?。

土曜日の午後だというのに

空いていると言えば、空いています。

 

車の荷台からウエットスーツを持ち出して、

そそくさと着替えを済ませて、

ソフトケースから引っ張り出した

サーフボードの表面に

ごしごしとワックスを塗り込みます。

 

「さ、波に向かおうかな」という気になる、

そのルーティーンが好きで、

いつもの決まった仕草です。

 

海に出る準備を済ませて、

サーフボードを小脇に抱えて、

ビーチサンダルを履いた足で

防風林をとぼとぼと抜け、砂浜に下りると、

波間に浮かぶサーファーの姿は、

ぽつり、ぽつり。

 

駐車場が埋まっていない訳が、分かりました。

サーフィンを楽しむには、

「今ひとつかなあ」という具合の小波です。

 

小波の海辺。

黒やグレーの色をしたウエットスーツのサーファーが、

沖合で離れ離れに

のんびりと波待ちをしている様子は、

穏やかな週末に似合いの光景のようにも思えました。

 

そんな眺めに目をやりながら、

曇りがかった空模様のおかげで、

熱くはない砂浜にサーフボードを横たえて、

体をほぐします。

 

足首を回し、背筋を伸ばし、腰をひねる。

砂浜に座り込んでストレッチをしていると、

小波とは言いながら、

段々と乗り気になってくるのは、

その波が刻むリズムのおかげでしょう。

 

f:id:halukablue:20200530161546j:plain

 

この時季、海水温は、まだ高くはありません。

海に入ると、

長そで、長パンツスタイルの

フルのウエットスーツから飛び出した手足の先は、

ひやっとした海水温を感じ取りますが、 

凍てつく寒さの真冬の頃に比べれば、

それは大した冷たさではなく、

いつの間にか

気にもならずに季節の海に馴染みます。

 

体をほぐして、

波打ち際からサーフボードを押し歩き、

腰辺りまで海に浸かったら、

サーフボードに腹ばいになって、

のんびりとパドリング。

 

ほどよく指を開いた手のひらを

海面から挿し入れて、

サーフボードの両脇を漕ぎ、

沖に向かうゲッティングアウト。

 

その最中、

少し上向きに反ったサーフボードの先端が波を切り、

潮のしぶきが頬の辺りを濡らします。

 

波打ち際から30メートルほどの沖合。

その辺りでサーフボードにまたがって、

5分、10分とセットの波を黙って待ちます。

 

やがて、目に映る、海面のふくらみ。

寄せるウネリのその速さに合わせて、

サーフボードの先端を沖から陸側に切り返し、

肩越しに波のトップを見定めながら、

一気のパドリングで、テイクオフ…。

 

サーフボードが波に押されて滑り出し、

スタンドアップすると、滑らかな爽快感。

 

小波の日の波乗りは、

そんな具合に穏やかに時間が過ぎます。

 

気づいてみれば、

1時間ほどのファンサーフ。

 

海から上がると、小さな雨粒が、

ぽつり、ぽつりと砂浜に落ちました。

梅雨の時季も、そう遠くはなさそうです。