halukaブログ

やっぱり海が好き!

ウインターサーフ物語。「ランチタイムを潰して走った海はウネリを上げつつランチタイムを潰してやってきたサーファーをあたたかく迎える」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

へたに、架電などした私が阿呆でした。

 

「え? 波? 上がってるよ !」。

電話に出たのは、皆さま、もうご存じ、

「カエル男」の異名を持つ、

長年お世話になっているサーフショップのオーナーです。

 

ウインターサーフ物語。「寄せる波に合わせて波待ちするけれど、待てど暮らせど波は来ず沖合5メートルで3本乗る」の巻。 - halukaブログ

 

天気図を見て、

「まさか」と思って、不用意に架けてしまった電話です。

相手は、即答でした。

「波、上がってるってば!」。

そんなふうに、断言する、流れ言葉。

聞いた相手は、なんだか、どうしてか、つい信じてしまうという、

強気な耳触りで、「ひと言」でもって、

言い切られた雰囲気でした。

 

本日、ひねり出すことが出来る時間は、

必殺、「ランチタイム潰し」。

お昼ご飯に出る、と、そう見せかけて、

実は、車のハンドルを握り、

海辺に駆け出すのです。

 

サーフィンを楽しめるビーチエリアに近い駐車場の埋まりは、

なんと2割。

カランカランの状態です。

平日のしかも、真っ昼間。

風は、海から陸に向けて吹くオンショアに変わっている時間。

 

サーファーの姿が少ないのも、

まあ、うなずけはするのですが、

ただ、脳裏にひっかかる、あのひと言…

「波、上がってるよ!」。

 

波が上がれば、昼間でも何でも、

サーフボードを抱えたサーフィン好きの姿が、

もう少し、多くてもよさそうな気がしました。

 

駐車場に残された車の窓をちらりと覗くと、

たしかに、脱いだスーツやワイシャツをハンガーに掛けた影が、

車内に見えます。

ビジネス途中に、ランチタイムを潰して、

波間に浮かんでいるサーファーがいるのは、

間違いありません。

 

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ランチタイムを潰して、海辺まで走ってきたのです。

サーフィンを楽しむために許された時間は、

十分ではありません。

お気に入りになった、

バニラシェイクのウエットスーツにそそくさと着替え、

海砂を踏みました。

 

秋のサーフ物語。太平洋の片隅でバニラシェイクに抱かれてサーフボードで走る海原。ニュー・ウエットスーツ海デビュー。 - halukaブログ

 

「やられた…」。

胸の内で、そう、つぶやかずにはいられませんでした。

スーパージャンク。

台風前にも似た、荒れた波頭です。

間断なく打ち寄せるウネリが、ドッと頭をもたげては、

波のトップが、次々に崩れ散る、

私のようなヘナチョコには、どうしようもない、波形。

 

「私の昼飯を返せ…」。

心の中で、何度もそんな雄たけびを上げながら、

30分ほど、海に浸かり、上がり、サーフボードを収納し、

着替えを終え、ペットボトルのいろはすを飲み干し、

再び、カエル男に架電しました。

 

「波、よくないよ。大きいけど、ジャンクじゃん」。

すると、よくもまあ、そんなふうに、言えたものです。

「いやいや、halukaが聞くからさ、

波が上がったとは、言ったけど、

いい波だとは、言ってないよな、おいら…」。

 

サーフィンの全国大会で、

5番に入賞したことがあるカエル男に、

私が勝利する日は、果たして来るのでしょうか。

皆さま、どうぞご期待ください。

 

    I`ll never give up.

(あのね、おいら、ゲームを捨てたりは、しないからね。)(^_-)-☆