こんにちは、halukaです。
俳句「春の海 ひねもすのたり のたりかな」は、
あまりに有名な一句。
俳句教室に昨年の暮れから通い始めたばかりの私であっても、
一度や二度は、その句を耳にしたことがあるほどです。
そんな私が、
あれやこれやと解説など申し上げるまでもなく、
その名句の歌い上げるところは、
「春の海は、ひねもす(終日・一日中)、
ゆったりと、優しく、穏やかに緩やかにのんびりと、
のたりのたりと、寄せては返す波がうららかですね」、
という具合であるように習いました。
朝方から晴天に恵まれた本日のウインターサーフ紀行は、
まさに、その名句を模写したような一日でした。
風は穏やかで、陽は明るく、
ウネリは騒がず、砂浜は、ほのかに温かい。
そんなサーフィン日和。
そこに重ねて、
真冬とは様相が変わってきましたのが、
サーファーの人数。
暖かさにつられたのでしょうか、
明らかに、にわかに人数が増え、
サーフィンを楽しむには、いまひとつの小波コンディションの中、
黒、ブルー、オレンジといった、
色とりどりのウエットスーツを身にまとったサーフィン好きが、
冬の眠りから覚めたかのように、
波間に姿を現わし始めました。
冬ごもりをしていた虫が起き、
動き始めるという、
来月3月5日(木曜日)です。
サーファーがまとうウエットスーツを、
自分がその中に交じっていながらですので、
虫と例えるのもどうかとは思いはしますが、
サーフボードにまたがって青い波に身を任せながら、
目に映る光景は、
その文字通り、
手も耳もかじかむ風の冷たさに震えていた真冬のサーファーが、
暖かな陽射しと、
遠洋から届くウネリを求めて、
一斉に海辺に繰り出す季節の到来を確かに、
告げているようです。
海から上がったアフターサーフのひととき。
浜辺に腰掛けて、缶コーヒーなどを片手に、
波間を走る他のサーファーの姿に目をやる、
ひと休みの人影は、1月、2月の厳冬の時節には、
なかなか、見掛けることのない寂寥(せきりょう)ですが、
「啓蟄」とは、よく言ったもので、
自然が、冬の眠りから覚める頃には、