こんにちは、halukaです。
3月下旬の3連休初日の今日は「春分の日」。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
世情は、
新型コロナウイルスの感染防止のために、
多くの公共施設や音楽、演劇、文化活動、
ライブやスポーツイベントが一時休館や、
中止、延期、無観客試合といった措置をとっています。
国内外で、
移動や旅行、渡航の延期や見直しも迫られていますが、
日本では、ちょうど進学や異動の時季。
皆さま、どうぞ、お体にお気をつけになり、
無事であられますよう、心よりお祈り申し上げます。
サーフィンを楽しみに通う海辺にも
春がやってきたようです。
砂浜を歩いていると、
浜に刺さった小枝が、
西に傾きかけた太陽光を浴びて、
その影を東に向けて伸ばしてみせます。
波打ち際では、
微風に乗った潮の香りが頬に触れ、
髪を流し、
「ボードを持って、入ってくれば！」と、
誘っているようにも思います。
休日だったせいもあるのでしょう。
お気に入りのサーフボードで波を切る、
サーファーの数もぐんと伸び、
その分、笑顔も増えています。
みんな、この季節を待っていたはずです。
厳冬の頃、
海の中で、冷たくなる耳をかばったり、
かじかんで、
感覚がなくなってくる指先を弾いていた、
風のあの冷たさは、もう去りました。
もちろん、まだ、
長そで・長パンツスタイルのフルのウエットスーツを
着込んではいますが、
海に浸かっていることが出来る時間も、
30分から1時間、2時間と、
少しずつ、長くもなる頃です。
ウエットスーツをまとった全身が、
ほどのいい疲労感に包まれて、海から上がる頃、
凍り付いて、思うように動かなかった表情さえ、
今は、柔らかくもなります。
海風を覆う防風林から漏れる太陽光も、
真冬のそれより力強さと申しますか、
まぶしさを増して、
日も長くなり、
「この辺りから春だよ」と、
そう、告げてくれているようにも感じます。
そんな波の誘いに乗って、
滑り込んだ海面は、
手元では透き通り、
目をやる彼方では青く光り、
近づくウネリは、その頂上が、
やがて白いしぶきになって弾けて飛んで、
その空間に、小さな七色の虹を一瞬、
再現してみせてくれたりもします。
真冬の間、
縮こまっていた心と体が、
少しずつ、ウオーミングアップを重ねて、
柔軟性を取り戻す頃です。
新型コロナウイルス禍は、
もうしばらく、
私たちの日常に辛抱を強いるようですが、
気持ちだけは、明るく持っていたいと、
そんなことを思いながら、
うららかな午後を過ごした、春分の日でした。
