halukaブログ

やっぱり海が好き!

散文夢想「梅雨空が奏でる調べは雨粒が路上に刻む雫のリズム」。

こんにちは、halukaです。

 

夢、想う雨。

 

天気予報が、

ここ数日の「雨」を知らせています。 

皆さん、お元気ですか。

 

街路を歩いていましたら、

アスファルトの道路を濡らす浅い水溜まりに

小さな波紋が広がります。

 

上空を覆った雨雲が落とす雫(しずく)が次から次へと、

目の前の

その水溜まりに落ち、波紋を描いて、溶けて消え、

その水溜まりはまた、次の雫を待っています。

 

雨降りの朝。

起き抜けの肌に感じる空気は、少しの冷たさ。

それは、

湿り気を運ぶ雨粒のせいでしょうか。

それとも

太陽光をさえぎる雨雲のせいでしょうか。

そのどちらにしたところで、

肌に感じる冷たさは自然の営みの仕業だと、

そう知るばかり。

 

つい先日まで、

初夏の明るい日差しに満ちていた街路樹の青葉は、

いま、雨に濡れ、

したたる雨水に身を任せています。

 

そんな雨の日。

気にするでもなく聞こえてくる雨音は、

メトロノームが刻むリズムのようには

一定の間隔を保ちきれずに、

乱れてみたり、途切れてみたり。

 

灰色の空から降る雨粒は、

風が押す、

雨雲の流れとともに強弱を伴って、

路上を速く強くも打ち、

優しく軽くなぜてもみせます。

 

雨雲は、上空に溜め込んだ氷晶から、

ひと粒、ふた粒、小雨を降らせたその直後、

突然、一気の土砂降りで不意を打つのも得意技。

 

そんな自然の気まぐれに

一喜一憂しても仕方のないことと、

諦め模様の空模様。

 

雨の時季だと、素直にそう受け止めて、

雨宿りをして、

路上にできた水溜まりをよけてみるだけ。

 

雨音のリズムに合わせて見る街並みは、

晴れた日に太陽光をはね返すビルの谷間を曇らせて、

存在を隠そうと、

ただ、たたずんでいるようにも思えます。

 

その薄暗さを俳句の季語は、

「五月闇(さつきやみ)」と呼ぶのでしょうか。

 

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  【写真AC】

 

このところ、暑い日もありながら、 

梅雨前線の北上に伴って各地から、

梅雨入りしたと、

そんな知らせが届くようになりました。

 

これから、ひと月ほどでしょうか。

雨に濡れる街並みを雨傘を片手に

行きつ戻りつすることになりそうです。

 

稲作を思えば、この頃の水田では、

植え込まれたの早苗が十分な水に恵まれ、

緑の色を肥やし、やがて穂を出し、

黄金の実りの秋に向かうのでしょう。

 

海辺はと言いますと、

雨に濡れるのを嫌がって、人影は減りそうです。

 

波乗りは…

晴天下のサーフィンが心地いいと知ってはいますが、

天気予報に「太陽マーク」を探すのに、

ひとつ手間が掛かるのも間違いのないところ。

もっとも、潮に濡れる波間のスポーツ。

そこは好き好きと、しておきましょう。

ただし、雷雲には要注意です。

 

恵みの雨であり、

季節変わりの雨でもあります。

そうは言っても時として、

強風や豪雨など自然の猛威も忘れずに、

防災にも十分にご配慮ください。

 

そんな雨のシーズンです。

梅雨空に晴れ間がのぞいたら、

その空が心変わりをしないうちに、

青空に向かって視線を上げて、

ひと息ついてみませんか。

つかの間の気晴らしに。