halukaブログ

やっぱり海が好き!

渚のサーフ物語。「サーフボードを漕ぎ出して、波待ちラインを描いて待って、スタンドアップで波間を滑って残る気分は爽快感」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

そぼ降る雨。

砂浜に打ち寄せた波は、勢いをなくして海に戻る寸前、

波打ち際に「ここまで来たよ」と、

波模様を描いて去ります。

 

打ち寄せる波模様が砂浜に描くラインは、

その日のうちの干潮と満潮に歩調を合わせて、

岸寄りに上がったり、下がったり。

潮騒を伴って、呼吸でもするかのように、

絶え間なく繰り返す海辺のデザイン。

 

「寄せては返す」とはよく言ったもので、

それより他に似合う言い換えは思いつかないまま、

砂浜にサーフボードを横たえて眺めていました。

 

浜辺で、

ウエットスーツをまとったひざを回し、

腰を伸ばし、足首をやわらげます。

海砂を踏みながら見る海辺の光景は、

いつもと変わらず、穏やかで、静かです。

 

体を十分にほぐしたら、

サーフボードにつながった、

リーシュコードを足首に巻き、

脇に横たえたサーフボードを手に取って、

寄せる波が波打ち際に描くラインに向かいます。

 

海に踏み込むと、

ウエットスーツ越しに伝わる、

やや冷ややかな海水温。

それを感じながら、

ビーチブレイクのポイントを目指してパドリング。

沖合30メートルほどにたどり着き、

ウネリが起こりそうな辺りで波待ちです。

 

サーフボードにまたがって、

波間に浮いて左右を見ると、

おおよそ、変わらぬ横並びの一線に

ぽつぽつと、サーファーの姿があります。

 

波待ちライン。

 

そのラインも、時によっては、

潮の干満とともに、

上がったり、下がったりもするものです。

 

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このところ、

渚にサーファーの姿が戻ってきました。

暖かくなってきたおかげでしょうか。

真冬の間、サーフボードをしまい込んで、

海から少し離れてみるのも人の好き好き。

めげるを知らず海を目指すのもまた、好き好きでしょうか。

 

そんな寒空は通り過ぎ、

麗かな春から初夏に季節は移り、

海辺は、夏本番を前に、

梅雨の頃を迎える準備をしています。

 

波待ちをしていると、

空の青を映す海の青が、

少し沖から、

音もなく膨らむウネリにやがて気づきます。

 

そんなウネリを見つけたら、

そのピークはどの辺りに来るだろうかと、

目安を付けて、波をつかまえに行くパドリング。

 

サーフボードが波に乗って滑り出せば、

テイクオフです。

そこからは視線を上げて、スタンドアップ

波が生むスピード感を

サーフボードが体に伝えます。

 

そんな波乗り気分を味わって、

海から上がると、軽い疲労感が体ににじんで、

残る気分は爽快感。

 

青い海を際立たせる白い波。

その白い波が波打ち際に残す波模様。

サーファーが沖合に描く波待ちライン。

 

自然と人とが、思い思いに描くラインが、

海辺の風景の一部のようにも思えます。

 

そのラインメンバーになりたくて、

また、海辺を目指す気がします。