halukaブログ

やっぱり海が好き!

チェスを学びチェスから学ぶべきは何かを学ぶ。時にはトリッキーに。愛おしきレイモンドカップ⑤。

こんにちは、halukaです。

 

スペイン語教員・ラテンアメリカ現代社会研究者で、

チェスの元全日本チャンピオン。

渡辺 暁(わたなべ・あきら)氏の著書。

「ここからはじめるチェス Chess」(ナツメ社)の巻頭「はじめに」に、

こうあります。

 

(前略)

 

チェスは考えるゲームであり、

チェスの楽しさは考えることの楽しさです」。

 

(中略)

 

「チェスで考えるということは、

先を読むことだとお思いの方が多いと思います。

これはもちろん大切なことですが、

 

手を読むのと同じくらい大切なことは、

目の前にある局面の特徴をつかみ、

その特徴に沿ってイデアを練りよい手を発見すること

 

そして長い目で見て

駒の配置や攻めの計画をデザインしていくことです。

 

数手先の戦いの行方を読みながらもそれにとどまらず、

長期的な視野で盤全体の構図を考える

これこそがチェスの楽しみなのです。」

 

(後略)

 

将棋や囲碁を学ぶ際に、

最初に説かれる心構えとそっくりです。

 

戦術と戦略の妙味。

人工知能(AI)が人の知恵を上回る時代です。

将棋や囲碁と同じく、

チェスもその洗礼を受けていて、

競技で、人がコンピューターに勝つことは、

容易ではなくなっています。

 

それでもなお、なぜ、チェスや将棋や囲碁は、

人の知的関心を引くのでしょうか。

それは、序盤、中盤、終盤のそれぞれのゲーム展開に、

人それぞれの個性が、

じわりとにじみ出るからではないかしら。

そんなふうに感じています。

 

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チェスに使う道具は、チェス盤と駒。

チェス盤は、縦横 8×8 の 計 64 マスで区切られた正方形の板。

駒は、黒と白がそれぞれ16個ずつ、

全部で32個の駒が、盤上で戦いを演じます。

 

チェスと、駒の動きが似ている将棋の将棋盤は、

皆さまご存じの通り、縦横 9×9 の 計 81 マスですから、

将棋盤より、チェス盤の方が、

ひと回り小さなイメージでしょうか。

 

さらに、将棋盤との違いが、ひと目で分かるのは、

チェス盤は、

マスが黒と白(あるいは濃ゆい色と淡い色)の市松模様

塗り分けられている点でしょう。

 

勝ち負けの決まり方は、シンプルです。

将棋と同じように、

相手のキングをチェックメイト(詰める)

することが出来れば、勝ち。

 

自分のキングをチェックメイト(詰める)

されてしまえば、負け。

 

その「チェックメイト」を懸けて、

8×8=64 マスの盤上で、16+16=32の駒が躍動します。

 

時にはじっと耐え、

時には大胆不敵に、

時には一定の理論に沿ってクールに、

そして時には、トリッキーに相手の意表を突く。

 人工知能(AI)の意表さえも…

 それがきっと、チェスの楽しさ。

 

       I`ll not hold back !

     (遠慮はしねえぜ! (^_-)-☆

 

ここからはじめるチェス

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