こんにちは、halukaです。
午前中をゆっくり過ごして、
海に向かった午後。
サーフィンを楽しみに
よく足を運ぶ海辺の波打ち際には、
お子さまが一緒の家族連れや、
愛犬と散歩を楽しむ散策の人の影。
上空では、西寄りの強い風に押されて、
厚い雲が流れるように飛んでいました。
その隙間に見え隠れする青い空が、
いじらしくもあり、恋しくもあり。
次々に流れ込んでくる厚い雲ですが、
上手い具合に雨を降らせるほどのことはなく、
体感気温はと言いますと、
暑くもなく、寒くもなし。
梅雨の時季だというのに、
風は乾いて、
外歩きをするには好条件の空模様です。
「さて、波は」と眼前の海原を見渡すと、
そこは残念ながら、
前日から引き続いてのほぼ、凪ぎの海。
ショートのサーフボードを持ち出すには、
いささか無理がありました。
けれども、フラットなその海面に、
ロングボードが4本、5本と、
そう遠くない沖合で、波待ちをして、
波乗りを楽しんでいる様子もちらほら。
サーフボードには、サイズ別に
ショートボード、ロングボード、
その中間のファンボードなどがありまして、
それぞれ、
長さや幅、厚さなどに違いがありますが、
「小波」に関して単純な点だけ比べますと、
ショートボードより、
長さと幅のあるロングボードの方が、
海面との接触面積が大きい分、
ショートでは乗れないような小波でも
乗りこなしやすいメリットがあります。
加えて、
ロングボード独特のメローな乗り心地が好きだと、
そういう方もきっとおいででしょう。
どんなサーフボードで、
どんなライディングを楽しむか。
それは人それぞれのお好みです。
ふだん、
ショートボードに乗っている身にすると、
「ロングボードもよさそうだなあ」と、
素直にそう思います。
実際、ウネリのない小波の日が続くと、
長くお世話になっているサーフショップで、
ロングボードをレンタルして、
波間に浮かぶこともしばしば。
それにしても…とふと、思いましたのは、
波打ち際に寄せては返す白い小波に
笑顔を見せるカメラ片手のご家族や、
海辺に続くコンクリートの階段で
何をするでもなく時間を過ごす人の影や、
思い思いのサーフシーンが、
いつもの海辺に戻ったことの愛おしさ。
見慣れていたはずの
そんな何気ない光景が戻ってきたことに
感謝するばかりです。
海辺の閉鎖などもあった、
この春から初夏にかけてのことを思えば、
自然の風景のなかに溶け込む人の姿や、
海砂に残る足跡、
どこからか、微かに聞こえるにこやかな声が
日常にとって大切な憩いだったのだと、
あらためて気づかされました。
まだ、ひと月ほどは続きそうな梅雨の空。
その空を少し晴れやかな気分で眺めて、
潮風に吹かれながら、
そんなことを思った休日のひとときでした。
