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やっぱり海が好き!

進め!俳句ビギナー⑫。「季節の移ろいに目をやりながら俳句を詠もうとしていると、目に映り込むその移ろいの美しさに気を取られ、作句を忘れる今日この頃」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

俳句教室とか、

俳句の会のような、

俳句を学ぶ集まりに参加のご経験がおありの方は、

きっとお分かりになるのだと思うのですが、

自分が詠んだ俳句が、その場で初めて披露される際の

最大にして最高の緊張は、

「無記名」で、それがされる、という点でしょう。

 

なにしろ、教室の先生だろうと、

ベテランの受講生だろうと、

習い始めの新人さんだろうと、

良い句を選ぶ、「選句」の際は、

まずは名前を伏せて、作品だけを一通り眺めて、

そこから “互選” が始まります。

 

たいていの場合は、

自分が最も良い、と思った「秀句」を1句選び、

続いて、何句か、それに続く良い作品を

「選句」(互選)します。

 

人数(作品数)にもよるようですが、

30分間とか、40分間とか1時間とか、

それなりの時間を掛けて、

「なぜ、その句に惹かれたのか」という、

その句が秘めたる魅力解きをも含めて、

「秀句」を選んでいく作業は、

なかなかにして、想像力とか読解力のような力を

かき立てられるものです。

 

「無記名」ということは、

著名な方も、名もなき詠み手も、

同じ土俵でまずは、

名を伏せて作品を発表するわけですから、

時として、大どんでん返しも起こり得ます。

 

つまり、新人さんの一句が、

いきなり「秀句」に選ばれたり…

 

“そんなまぐれは起こり得ない” と、そうも思うのですが、

自分では、何気なく詠んだ句が、

受け手の方の繊細な解釈、高度な解説によって、

なんだか凄くカッコのいい作品に昇華してみたり、

なんだか凄く奥深い、写実性を持たされてみたりもしまして、

その辺りの

なんと申しますか、

脇をくすぐられるような雰囲気が少し、

分かってまいりました。

 

田に水が張られて、ほどける土の塊。

強い南風が吹く春一番

温かな日差し。

レタスの花。

翁草(オキナグサ)。

そんな情景が、春を包み、

このところの俳句教室は、

その春を詠もうとする心持ち。

 

昨年暮れの12月から俳句教室に通い始めて、

ようやく分かってきたのが、その辺りです。

 

進め!俳句ビギナー⑧。「写実力に絵心に文語調と口語調、才麿(さいまろ)に高濱虚子、アダムとイヴにノアの箱舟…と十人十色の俳句教室は学びの森」の巻。 - halukaブログ

 

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   【写真AC】

 

「まず、句、ありき」。

そんな思いで、季語集をめくりながら感じることは、

昔ながらに季節というものは、

言葉さえ運んでくる器用さを持っているものだと、

そういう思いです。

 

私がお預かりしている季語集は、

虚子編「季寄せ 改訂版」(三省堂)です。

 

その季語集から、

4月の季語を幾つか拾ってみますと、

例えば、

「長閑(のどか)」、「初桜(はつざくら)」、

「都踊(みやこおどり)」に「浪花踊(なにはおどり)」、

「春の暮れ」、「風光る」、

「春深し」、「夏近し」などなど…

 

かれんに咲く、花の名も4月の季語には多く、

「金鳳花(キンポウゲ)」、「桜草(サクラソウ)」、

「チューリップ」、「ヒヤシンス」、

シクラメン」、「スイートピー」、

「シネラリア」、「フリージア」と、

挙げれば切りがない、と感じるほどです。

 

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  【写真AC】

 

「花見」も、もちろん4月の季語ですが、

今年は、新型コロナウイルスの拡大阻止の観点から、

「お花見」そのものの見送りは、多い事でしょう。

 

研ぎ澄まされた言葉で織りなす短いポエムに、

心情を込める、「俳句」という文化は、

日本語圏以外の言語域でも、

人気を集めつつあるのだそうです。

 

新型コロナウイルスに関係する

ニュースを見たり、解説記事を読んでいますと、

感染阻止のため、

世界が懸命に取り組んでいる様子が分かります。

 

個人が自力でできる予防には限りもあるでしょうけれど、

一日も早い終息を祈って、

「花見」に代表されるような、

季節の風物詩を明るく詠めるような季節がめぐってくることを

心から願っています。

 

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