こんにちは、halukaです。
午前5時半。
まだ朝霧の残る、
いつもサーフィンに通う海辺にいました。
辺りの闇が溶けるには、光が足りず、
波に近づくには、いま少しだけ、時間がほしい。
そんな時刻です。
3メートルと離れていない、右手にも左手にも、
ウエットスーツを着込んで、
サーフボードを抱えたサーフィン好きが、
朝焼けを待っています。
午前6時。
東の彼方の水平線がオレンジ色に染まり始め、
ようやく、その曲線が姿を描いてみせます。
こうなると、あとは、瞬く間。
すぐさま、辺りは朝を迎えます。
日が強く射す昼間なら、まだしもですが、
朝もやの頃のこと。
肌寒さを避けて、さすがにタッパー姿のサーファーは消え、
皆、ウエットスーツです。
私にしてみれば、いよいよ、
この秋のサーフ物語の本番に臨む心持ちです。
今日のミッションは、一つだけ。
昨日、手元に届いたばかりの、
ニュー・ウエットスーツの「海おろし」です。
秋のサーフ物語。待ちに待ったサーフィン用ニュー・ウエットスーツ到着。 気分は南国パラダイス! - halukaブログ
抜かりなく着替えを済ませ、
夜明けを待つ間に、
海砂に寝ころんで、
ストレッチも、もう済ませました。
サーフボードに塗り込むワックスのフルーティーな香りも、
透明感に満ち満ちた潮の香りさえも沁み付いてはいない。
とにかく、新品。
まっさらなウエットスーツです。
太陽の登場を待つ間、
どれほど、なでまわした事でしょうか。
周囲の方が気づいたならば、私はきっと、
変な奴に見えたことでしょう。
なにしろ、サーフボードを海砂の上に横たえ、
そのすぐ側で、体育座りになった格好で、
自分の腰や肩や二の腕や、
ひざや太ももを、恐らくニヤニヤとしながら、
ひっきりなしに、なで回しているのです。
その肌触りたるや、軽く柔らかな毛布にくるまれているようです。
つい先日まで着込んでいた、
あのゴアゴアとした感触とは、異次元の抱擁。
海に浸かってみました。
お願い申し上げます。
「やっぱり変な奴だ」などとは、
何卒、お思いにならないでください。
申し上げます。
「バニラシェイクに抱かれながら、波に洗われている」。
あるいは、
「カロリーカットのマヨネーズに包まれながら、潮騒にひたる」。
もはや、それより他の表現をもって、これに代え難し。
完熟ピーチ、スイートハニー、お汁に浮かぶとろろ昆布…
どう例えても、どれとも違う、天使の肌触り…
波は、予想しました通り、セットひざの小波です。
今日の私には、
波のサイズはあまり問題ではありませんでした。
バニラシェイクとマヨネーズをまとって、
太平洋を走る爽快感。
乙女の肌のように潮を弾くウエットスーツ。
1ラウンド2時間。
あっと言う間でした。
海から上がり、着替えを終え、
サーフボードをしまい込んで、
愛車のハンドルを切りながらの帰路。
途中のセブンイレブンでバニラアイスを買ったのが、
今日一番のグルメです。(^_-)-☆