halukaブログ

やっぱり海が好き!

新古今将棋道⑤。「相手の次の3手辺りを読み違えて、あたふたとなり、なんとかその場をしのごうとする醍醐味がたまらない」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

私が師と仰ぐ、先生との将棋対局の面白みは、

なんと言っても、自分と相手が指す「次の一手」の読み合いです。

 

それは、師と私に限らず、また、将棋に限らず、

トランプゲームでも、囲碁でも、チェスでも、

「先を読む」という思考の楽しさには、なかなかに、

他を持って代えがたい魅力があるように感じています。

 

では、なぜ、師と私の「先の読み合い」が、

ことさらに楽しいのかと、そう申しますと、

「互いにたびたび、読み間違えるから」。

そうお答えする以外に、よい答えが見つかりません。

 

先生は高位者ですから、

高位者としての、そのレベルで先を読んでおられるのでしょうが、

女流三段・タイトル保持者 上田初美氏の監修による、

「誰でも簡単に始められる入門編

女性のための将棋の教科書」(つちや書店)を片手に、

先生との対局に挑んでいる私としては、

それはそれで、

私なりのレベルで「先」を読むわけでございます。

 

そうしますと、まあ、先生が高位者だとは申しましても、

マチュアは、アマチュアです。

当然、「読み違い」が起こります。

そこに持ってきて、

私の全力による、「レベル違いの読み違い」という、

先生にとっては、まさに青天の霹靂、

とんでもない災難が、降りかかることになるわけでございます。

 

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    【写真AC】

 

まあ、そうなったといたしましても、

私としては、一見、好都合。

私の「レベル違いの読み違い」という大嵐に、

先生の次の一手を巻き込んだのですから、

「して、やったり」では、ございます。

 

けれども、もう、皆さまお分かりの通りでございます。

私の「レベル違いの読み違い」に、

先生の「高位の読み違い」が重なった結果、

私としては、次の一手を、いったいどう指すのが正解なのか、

まったくの未知の世界に引き込まれていく、

そういうことに、なるわけでございます。

 

その、身も凍るようなおののきの中に、

自らの道を見いだし、

つまり、

未知なる道を、そこに見いだし、

3手目を指し込むことになるわけで、ございます。

 

将棋をよく知る方からすれば、

そういう展開は、もはや、

「読み」でも何でもなく、

ただの「混乱」なのかもしれないわけでは、ございますが、

当の私どもは、真剣そのもの。

 

懸命に、次の一手をさらに、読み続けるのです。

その醍醐味。

未知なる道に挑む、あの、緊張感と解放感とビビリ具合。

遊園地にある、ジェットコースターが苦手で、

乗り込んだことは、あまりないのですが、

乗ったら、きっと、ああいう感触なのかなあと、

そんなふうに感じたりもするほどの、快感を覚えます。

 

ああ、もうやめられない、止まらない。

次の休日が、楽しみで仕方がない次第で、ございます。(^_-)-☆

 

女性のための将棋の教科書―誰でも簡単に始められる入門編

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