こんにちは、halukaです。
お気に入りの椅子に腰掛けて、
それとも、
座り慣れた縁側に腰を下ろして、
西の空が輝くようなオレンジ色に染まるころ、
その日の夕焼けを眺めながら、
「あ、きれいだな」と、
もしも、そんなふうに、ふと思えたなら、
その日は、きっと、それでもう、
十分に幸せな時間を過ごすことが出来たんじゃないのかなあと、
そんなふうにも思えた、春の予感のアフターサーフ。
【写真AC】
お昼過ぎ、半日のスケジュールの空きを見つけて、
サーフィンに出掛けて、
小1時間、ほんの小さな波に揺られて、
時節柄、
夕刻のまだ早い時間でも、風が冷たくなってしまうから、
「もう、ひと乗り」と、
そういう欲張りが、心の中に残ってはいても、
長そで長パンツのウエットスーツを浜風を受けながら脱いで、
厚手のセーターに着替える午後のことを考えると、
「まあ、今日はこの辺りで」と、
左の足首に巻いたリーシュコードをたどって、
波に浮かぶサーフボードを体に引き寄せて、
脇に抱えて、浜に上がると、
そこには、やっぱり、
海上で感じるよりも、まだ冷たい春の初めの風が、
すーっと、吹いています。
【写真AC】
まあ、その辺りで気づくのですが、
「上がって、正解」「粘れば、寒々」という具合です。
そんな夕刻。
アフターサーフの気まぐれに、
たまに寄るオープンスペースのカフェで、
熱いカフェオレを一杯。
西の空が段々とオレンジ色に染まり始めて、
空気は一段と冷え、
凍えた体にコーヒーとミルクの香りが届くころ、
じっと見つめていた夕焼けが、とても澄んで見えて、
「美しい」と、素直に思えて、
なんだか、気持ちが、ほっとしてきます。
「ああ、そうか」と、何に気づいたのかと申しますと、
「きょうも一日、まあまあ、いろいろ、あったけれども、
こうして、肌触りのいい椅子に腰掛けて眺める夕焼けを、
きれいだなと、
そう思えるということは、十分に幸せな一日だったのだ」と、
そんな普通のことでした。
ある時は、西の空を焦がし、
ある時は、西の空を包み、
ある時は、西の空を慰めてもみせる、
そんな夕焼けを、好みの椅子や、
腰を下ろし慣れた縁側にでも座って、
ほんの少しの時間でも眺めることが出来たなら、
そして、その時間、ほんの少しでも、
ほっとするような気持ちにでも包まれることが出来たなら、
その日は、きっと、
まあまあ、幸せな一日だったのでは、ないのでしょうか、
あてもなく、そんなことを思った、
アフターサーフのひと時でした。