halukaブログ

やっぱり海が好き!

熱帯夜。ジンライムとナタリー・コールで憩う

犬や猫が描かれた茶碗やコップを載せたトレーを置ける、

小さなテーブルが付いた、幼い子の食事のための椅子、

という逸品がある。

雑貨屋さんやデパート、家具屋さんなど、

あちらこちらのベビーコーナーで、よく見かける。

だれが考えついたのかは知らない。

ひじ置きの角が、たいていは丸く型どられたそのテーブルに、

軟らかく煮炊きして、平らな取り皿に盛った食事、おそらくは離乳食を、

父さんや母さんが、その幼子のために揃える。

幼子は、小さなスプーンで、それらをすくうともなし、ひっかき回して、

胸の辺りに少々こぼしながら口に運んでは、

笑顔を見せたり、たまには何かが気に入らなかったらしく、

不満顔を見せたりもする。

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慣れたバーのカウンターで深夜、椅子に着いた。

背もたれにバッグを掛けて、ジンライムをいただきながら、

そのカウンターの隅に小さな椅子を見つけた。

だれが作ったのかは知らない。

シャンパンか何か。

炭酸系の飲み物のふたに見えるが、

アルミの留め縁を器用にねじって、

見事にゴールドとシルバーのチェアーになっている。

アルコールを口に運びながら思う。

自分はきょう、不満顔はしてなかったかな。

今夜も熱帯夜。

都市化の影響か。

夜になっても、風が冷えない。

帰って、ナタリー・コールを聞こう。

聞きこぼしながら、うっとりと眠りにつこう。

記憶にある、いつかのあの夏の日のように。

 

自分が本当にやりたいことは、何か。

眠りにつく前に自分の声を聞いてみる。

わずかなアルコールが前頭葉を溶かしている。

聞いてみた自分の声を目覚めの時も覚えておこう。

ナタリーの歌声が、記憶の引き金になってくれるように願って。

 

「人は、自分の内面の思いに従って生きる」 by.ゲーテ