halukaブログ

やっぱり海が好き!

散文夢想「ヒマワリとアサガオが待つ夏の時季まであと少しの頃」。

こんにちは、halukaです。

 

夢、想う梅雨の雨。

 

天気予報によりますと、きょうは、

全国の広い地域で「梅雨らしい雨」の空模様。

濡れた空が広がって、

あちらこちらに雨粒を落としているようでした。

 

夏の時季まであと少しの肌寒さが漂う一日。

夏の時季を呼び込みそうな微かな風の一日。

 

梅雨の時季の名残りでしょうか。

週間の天気予報を覗いてみると、

週末は雨模様のようです。

 

週の明け頃になって、ようやく、

晴れのマークが見えていました。

 

街路を歩いていましたら、

ぱらぱらと落ちてはやむ、気まぐれな雨に降られて、

上着にからんだ雨粒をハンカチで振り払う日々。

 

そんな梅雨も、もう少しのしんぼうでしょうか。

雨は、もう十分に木々を濡らしたようです。

初夏の頃、水田に植え込まれた早苗は穀雨に恵まれ、

今頃きっと、青々とした背を伸ばしていることでしょう。

 

咲き誇ったアジサイも、そろそろ花の盛りを過ぎる頃。

とって代わる花々は、

ヒマワリだったり、アサガオだったり。

 

咲く花々が移ろうから季節が移ろうのではなく、

季節が移ろうから咲く花々も移ろうのでしょう。

 

f:id:halukablue:20200714225636j:plain

  【写真AC】

 

日暮れ時、雨粒を受け止めたビニールの傘越しに、

行き交う車のヘッドライトが交錯して、

まぶしかったり、うつろだったり。

 

うつろなのは、

この頃にずっと続いた雨粒が描くぼかし絵でしょうか。

輪郭をはっきり描いてみせないのは、雨粒の得意技。

ぼんやりとした絵柄の向こうに、

くっきりとした夏模様が映っているのは確かなところ。

 

そうなるまでは、今はまだ、

その輪郭はぼやけたままです。

 

どこだったかと、覚えはくっきりしませんが、

どこかしらの湿原でハッチョウトンボが飛び始めたと、

ニュースが、そう伝えていました。

見逃しそうな小さな命。

 

そういえば、

庭先のミニバラが先日、ふと、

2輪の小さな赤い花を付けました。

春と秋に花を付けるミニバラです。

夏の知らせのはずはなく、

ただシンプルに、手入れを求める小さな知らせ。

それとも、

梅雨の長雨が運んだ肌寒さのいたずらでしょうか。

 

どちらであっても、梅雨が明けるまで、

こちらは、もうしばらくの可憐な2輪。

 

季節の移ろいとは不思議なもので、

「今か今か」と待っていると、いっこうに変わる気配はなく、

知らない顔して目をそらした隙に取っても変わるもののようです。

 

梅雨明けの知らせが待ち遠しくもなる頃です。

出掛ける間際に傘を忘れていないかと、

もう迷わなくても済む季節。

その頃は、

夏がまぶしく輝く季節でもありそうです。