halukaブログ

やっぱり海が好き!

散文夢想「青葉に夏草、アジサイの花の七変化は移ろう季節のグラデーション」。

こんにちは、halukaです。

 

夢、想う夏。

 

1年のうちで、昼間の時間がもっとも長く、

夜の間がもっとも短くなるという、夏至の日は、

今年も、つい先日過ぎ去りまして、

気がつかないほど少しずつですが、

昼間の時間が短くなり、

夜の間が長くなり始める頃です。

 

言葉で聞きますと、

「ああ、そうかな」と思いはしますが、

実際に、

昼の長さと夜の長さの違いを体感しているかと申しますと、

意外とそれは難しく、

体感するほどにはないまでも、

夕暮れ時は早まって来ているようだと、

言い聞かせられるほどだけ、そう思うという具合でしょう。

 

季節の移り変わりとは、

案外と、そういうものかもしれません。

 

見知っているはずなのに、

見落としがちな、四季の移ろい。

 

街路の木々も森の樹木も今は、青葉の盛りです。

草地には夏草が生い茂り、

若竹も伸びる頃。

 

夏の木立ちがつくる緑陰は、

季節ならではの涼しさを醸し出してくれて、

そういう場所に身を置きますと、

気持ちは、安らぎを覚えます。

 

お気に入りのカフェで過ごすブレイクタイムも

リラックスには、もってこいなのですが、

自然に触れながら過ごす空間には、

肌感覚で伝わる柔らかな感触があって、

開放感をくすぐってくれるようです。

 

木々の青葉が太陽光を照り返す緑の新鮮さであれ、

青い渚に届く潮騒の輝きであれ、

公園の片隅に咲く、

紫陽花(アジサイ)の花の色の七変化であれ、

鮮やかな色彩と輝きは、

季節の移ろいを教えるグラデーションとなって、

見る者、聞く者を癒やしてくれるようです。

 

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 【写真AC】

 

「風向きが変わったかな」と感じた夕暮れ時。

 

夏本番には、まだ時季が早いらしく、

吹く風は、暑さを忘れていました。

 

梅雨の晴れ間の爽やかな風が頬に触れると、

今が梅雨真っ盛りだということを、

つい忘れそうにもなりました。

 

夕暮れ時。

街路を歩いていますと、

路側帯に沿って植えられた飾り木の葉が揺れ、

歩道まで清涼感を運んでくれます。

 

短くなりつつあるはずの昼の間に

精いっぱい太陽の光を浴びた木々の青葉は、

長くなりつつある夜の間、そっと息をひそめ、

梅雨時季のあしたの空模様を待つのでしょう。

 

天気予報が気になる梅雨の頃ですが、

来月、7月7日は「この日から暑気に入る」と言われる、

二十四節気のひとつ、「小暑」です。

 

梅雨の晴れ間に恵まれたなら、

身近にある、

季節のめぐりにちょっと視線を投げてみませんか。

 

うっかり油断をしていると、

いつの間にか雨が上がって、

空蝉(うつせみ)の影を街路樹に見つける頃、

セミが鳴く、真夏がやってくるはずです。