米ニューヨークに住んでいたドイツ系ユダヤ人哲学者、
ザ・ニューヨーカー誌にリポートを書く。
そのリポートの中でアーレントが記した、
アイヒマンを擁護している、と曲解され、
世界中から激しく批判を浴びることになる。
イスラエル政府からは、記事の出版差し止めの警告も。
命の危険さえ感じる中にあっても、アーレントは屈しない。
「考えることで、人間は強くなる」。
その信念の下、悪とは、愛とは、人とは、と問い続ける。
不屈の精神で立ち向かう哲学者、ハンナ・アーレントの愛と信念の実話。
アーレントが、波乱に満ちた人生を通して伝えたかった″真実″とは…
監督は、マルガレーテ・フォン・トロッタ。
構想10年といわれる作品で、アーレントの思想に迫りながら、
夫や友人への愛にあふれる女性としての一面も描く。
人としての温かさと、
どこまでも真実を追う冷徹な哲学者アーレントの両面を見事に演じている。
2013年度ドイツ映画賞受賞作品。
魂を揺さぶるアーレントの力強いスピーチ。
何を信じればいいのか生き迷う現代に、
信念を強くもって生きるさまが、生々しく映る一作。
悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書)
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