こんにちは、halukaです。
「ぼくの手の指の間に水かきがあるのだ」。
そう言い張って、
「カエル男」の異名を持つ、
長年お世話になっているサーフショップのオーナーと、
いつも通りの冗談を軽く交わして、
海辺へ向かいました。
今日は、休日。
早朝に限ってだとか、夕刻に限ってだとか、
平日のように時間を気にすることもなく、
午前中、許された時間いっぱいサーフィンを楽しもうと、
サーフボードを抱えて、
通い慣れた、いつもの海砂を裸足で踏みました。
天気図に大きな変わりはないように思っていたのですが、
風のせいでしょうか。
防風林を抜けて、浜辺に下りると、
海にはウネリが戻り、
セット太もものファンウエーブが寄せています。
浜辺に隣接した駐車場は、朝からほぼ満杯。
黒ばかりでなく、
思い思いの色柄のウエットスーツに身を包んだサーファーが、
思い思いに、波間に浮かんで、波待ちを楽しんでいます。
こんな週末は、久しぶり。
太陽光線に恵まれて、
太平洋のどこかで発したウネリが、
その大海原の端っこまで、無事に届いて、
その波を楽しみます。
贅沢…
そんな言葉がぴったりなのかも、しれません。
朝食は、たっぷりといただいて来ました。
岸辺に脱ぎ置いた、ビーチサンダルの脇に、
ペットボトルのいろはすも鎮座しています。
準備は、万端。
午後からのスケジュールを考えると、
全身の体力にいささかの余力を残しさえすれば、
あとはもう、思いのままです。
出来上がっている波待ちのラインは、
沖合およそ30メートル。
寄せるウネリが、きれいに波頭を持ち上げて、
ビーチブレイクしてくれるので、
波待ちしているサーファーも、
限られたポイントに縛られることはなく、
ゆったりと、数メートル置きにほぼ等間隔で横並びになって、
サーフボードの揺れを海にそのまま、任せています。
そんな午前。
海から上がってみると、
頬が、少し、日焼けしたような気がします。
心構えをしていたよりも、
少し、体力を使い過ぎたような気もします。
たっぷりの朝食を摂っていたつもりなのに、
何だかとても、おなかが空いてきたような気までします。
そんな海上がり。
サーフィンからの帰路によく寄る、
バイパス沿いのお蕎麦屋さんの駐車場に車を入れ直して、
最初に頭に浮かんだのは、お稲荷さん。
かしわ蕎麦メインの昼食を美味しくいただいて、
午後は、小さな約束を楽しみに、
街に戻りました。
冬の初めの大海原からの贈り物。
それは、小さなウネリのファンウエーブでした。