halukaブログ

やっぱり海が好き!

週末ライフ。「夏の登山が教えてくれる7月の季語『円虹』の魅力とは」。

こんにちは、halukaです。

 

俳句に詠まれる「円虹(まるにじ)」という

7月の季語をご存知でしょうか。

私は最近、知ったばかりで、

まだ実際に見たことさえありません。

 

手元の季語集

「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂)で

「円虹」を探しますと、

「高山に登ったものは、朝、地を出る太陽、また、

夕方、地に沈む太陽のその反対の方向の雲霧の中に、

全円(ぜんえん)のにじを生じるのを見ることがある」

 

「下界で見るにじは、普通は半円形のものであるのに、

これは登山者にして初めて見ることができるのである」

と解説があります。

 

なるほど、高い山に登った時の朝と夕。

それぞれ太陽が昇る時間と沈む時間に、

太陽とは反対の方向にある、霧のようなしずくをスクリーンに

「半円形ではない、丸い形の虹」が映り、

それを見ることが出来るということのようです。

 

平地ではなく、高い山から望む景色だからこそ、

実現する眺めなのでしょう。

 

まぶたに浮かべただけでも、

雄大で神秘的な雰囲気を感じます。

 

それにしましても

「地を出る太陽」「地に沈む太陽」とは、

季語集の解説とは、言葉ひとつ取っても、

想像を膨らませてくれる表現だとも感じます。

 

そもそも、7月の季語には「滝」や「泉」、「雲海」、

「滴り(したたり)」、「巌松(いわまつ)」といった、

夏の山野を思わせる言葉が少なくありません。

 

「湧き出る清い水」を言う

「清水(しみず)」も季語としてありますから、

夏の山が伝える透明感、爽快感は、

いっそう、増して感じられます。

 

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 【写真AC】

 

日頃、サーフィンを楽しみに海辺に出掛ける機会は多いので、

海に掛かる虹は、度々、目にしたことがあります。

 

けれども、高い山の上で、

朝方に昇る太陽と、夕方に沈む太陽が映し出す

まん丸の虹というものは、目にした経験がありません。

 

確かに、平地で見る虹は半円形ですし、

「全円(ぜんえん)の虹」を見る機会は

日常の生活ではなさそうです。

 

これから、夏を迎えます。

夏休みも視野に入ってきそうですが、

登山のプランなどを練っておいでの方々も

きっと、いらっしゃるのではないでしょうか。

 

荘厳な雰囲気の「雲海」や「円虹(まるにじ)」など、

平地では見ることのない

ダイナミックな光景に出合える機会かもしれません。

 

きょうは週末とあって、作句に励むつもりが、

季語集の中の「円虹」に思わず、

ふだん、経験しない登山の魅力に思いが飛びました。

 

キャンプ用品を一式用意して、

夏の高地に足を運ぶのも、

自然を満喫するいい機会のように思えます。

 

思えば「夏の山」も「キャンプ」も7月の季語です。

 

新鮮な空気と景色に出合える夏の山。

思い切って、出掛けてみるのもよさそうですね。