文字通り、台風の余波を避けて、小さな入り江を目指した。
いつもの浜は、ジャンク気味。
良くも悪くもないとは思ったものの、
なにしろ、人影が多かった。
せっかくの休日。
のんびり波に乗りたかった。
途中、覗いた海水浴場は、
白とオレンジ色のパラソルが満開。
お盆を前に、夏休みを満喫している雰囲気がたっぷりだった。
入り江に着くと、いたいた。
やはり波間に3人、4人…
穏やかなうねりが入っている。
サーフボードにまたがって、のんびり波待ちしては、
ライディングを楽しんでいる。
さっそく着替えて、サーフボードを車から引っ張り出す。
ワックスを塗るそばから、ぬるぬると溶け出す暑さだ。
日差しが強い。
ただ、ラッシュガード越しに感じる風は、
ふわりと、優しい秋の装いを運んでいるように感じた。
砂浜に下りて裸足になると、さすがに砂が熱い。
小走りで波打ち際へ。
もうこれ以上、ワックスが溶けないように、
サーフボードを裏返しに砂浜に置いて、ストレッチする。
ただそれだけで、額から汗がしたたり落ちる。
ボードを小脇に抱えて、1歩、2歩と、透き通った遠浅の海へ。
頭から海面に小さく躍り込む。
クールダウン。
この瞬間が好き。
1ラウンド(2時間ほど)、波に遊んでもらった。
潮で頭の先までびしょ濡れなのに、
体が乾いているのが分かる。
砂浜に上がり込んで、
サンダルの上に置いておいたペットボトルの水をごくごく飲み干す。
生ぬるいどころか、いささかホット気味の水だが、
一気に喉を潤してくれる。
サーフィンそのものは、少しも上達しないけれど、
この瞬間があるから、何度でも来たくなる。
夏休みも中盤。
まもなく、お盆休みの帰省ラッシュが始まる。
皆さま、事故なく、楽しいお休みを!