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やっぱり海が好き!

愛おしきチェス・レイモンドカップその⑫。「握手で始まり、握手で終わる。マナーに始まり、マナーで終わる。週末ライフにグッド・ラック」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

チェスというゲームを始める際は、

日本語で言う「お願いします」に当たる雰囲気で、

対戦する者同士がお互いに

「グッド・ラック」と握手をする場面から入るものです。

 

ゲームですから、当たり前ですが、ルールがありますし、

人と人の交わりですから、作法、マナーも、当然あります。

 

ルール(規則)だけでなく、

マナー(礼儀や思いやり)があるからこそ、

おおよそ、『ゲーム』と呼ばれるものは、

カッコ良かったり、

素敵だったりするものなのでしょう。

 

マナーや礼儀作法の多くは、

ゲームの最中、試合の最中というより、

その始まりや終わり、休憩時間やタイム(中断)の際に、

チラリと見え隠れするものです。

 

その選手の人間性や性格、培ってきた生活文化を感じさせる、

ほんの少しの隙間に、

その人の多くが詰まっていたりもするからだろうと、

そう思います。

 

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チェスの試合は、握手で始まり、握手で終わるのが一般的です。

昨年、日本中を、いや世界を沸かせた、

2019ラグビーワールドカップ日本大会を覚えていらっしゃる方は多いでしょう。

ノーサイドの笛とともに、

選手も観客も、互いの健闘を称え、

さらなる活躍に拍手を送ったものです。

 

ラグビーワールドカップ日本1次リーグ突破の快挙。ピッチを去る者、再び向かう者。共にさらなる栄光あれ。 - halukaブログ

 

チェスの試合中は、将棋のそれや囲碁のそれと同じように、

互いの持ち時間の定めもあり、静かですし、

互いの作戦、戦略を読み合いながら、

その手段や思考を尊重し合う戦いでもあります。

 

チェスにも将棋にも、戦略、戦術的思考というものはあり、

それに基づいて、

自分なりのペースや形でゲームを進めるものですが、

相手が必ずしも、

その “手” に乗ってくるとは限りません。

 

そうした時、つまり、

相手の思考が自分より先立っていた時に、

あるいは、ルールを超えた素晴らしい行為だった時に、

相手を尊重し、敬うことができるか否かが、

その後の自分の成長につながるかどうかの分岐点

だったりもするように思います。

 

「相手の言う通りにせよ」というお話ではなく、

「ああ、そうか、そういう考え方もあるのか」と、

相手の立場、意見、態度を尊重し、

それが、正しい態度であると判断できるなら、

それは、勇気をもって称えるべきことであろうと、

そう考える次第です。

 

チェスが握手で始まる瞬間、

そこには「グッド・ラック」のひと言が添えられ、

チェスが握手で終わる瞬間、

そこには「互いによく、やったよな」という、

健闘を称え合う、

尊重し合う気持ちがこもっているものです。

 

自粛ムードの週末ですが、

自宅でも楽しめるテーブルゲームなど、

ご友人や家族との時間を過ごしながら、

“幸運” なひと時を探してみてはいかがでしょうか。

 

ここからはじめるチェス

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  • 作者:渡辺 暁
  • 発売日: 2010/04/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)