こんにちは、halukaです。
建国記念の日だった、祝日の本日。
皆さまは、どうお過ごしでしたでしょうか。
私の住む街は、太陽光がよく差して、冬雲の薄い、
小春の日和に恵まれました。
久しぶりに小庭先に出て、球根から茎を伸ばし始めたチューリップや、
白やピンクや黄色の連花を誇らしげに見せつけていたシンビジウムが、
「さあ、もう、ひと花!」と、新しい蕾を膨らませていて、
さらには、
なんの種をまいたのだったか、自分でも覚えていない小庭の一角から、
幼い緑の芽が吹き始め、
早々の “春” を感じる一日でした。
サーフィンを楽しもうと、海に向かって愛車を走らせましたが、
途中、ホームセンターでの買い物を思い出し、
いつもの南バイパスのコースをあきらめて、
昔ながらの上下1車線の公道を南に下りました。
すると、路傍に次々と、名前など知りもしない花々が、
そっと、そっと、“春” の訪れをつぶやくかのように、
花弁を広げ、音もなく、咲き乱れ始めていました。
その様は、まるで、私はあまり詳しく知らない、
おとぎ話にでも出てきそうな、どこかの楽園かのようで、
思わず脇道で、エンジンを切り、サイドブレーキを引いて、
迷いもせずに、
後部座席に積み込んでいた愛機・ニコンを手にしていました。
ぜいたくなレンズ揃えは手元にありません。
限られた “眼” の中から、
手に取るほどにはないれど、
“絵” には撮りたくなる小さな色影を追って、
気がつくと、
その道の脇のあちらやこちらにしゃがみこんで、
シャッターを切っていました。
「この辺りで野の花が咲いているとしたら、
もしかすると、この先のあの公園は…」。
サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺に着いているはずの時間は、
もうとっくに過ぎて、
スニーカーで土を踏みながら、
丸太の階段や石段を上ったり下ったりした両脚は、
そこからサーフィンに向かうには、少し疲れていて、
その代わり、たまに寄っては、
野菜サラダ付きのパスタセットをいつもお願いする、
口数の少ない女性オーナーのカフェには近づいていて、
そこにもまた、迷いもせずに、愛車のタイヤを滑り込ませて、
ちょっと、ぜいたくなパスタランチを口にした次第。
そのパスタをいただきながら、どういう訳だか思ったことは、
「たまには、ギョーザも食べてみたいな」なんて、
的外れな食欲にさいなまれながら、
食後のカフェオレを頬に含んだ、休日の昼下がり、でした。