halukaブログ

やっぱり海が好き!

ウインターサーフ物語。「乾いた春の海砂を濡らしに小波が寄せる白浜は『春分の日』を前にして今日もひねもすのたりかな」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

二十四節気でいう「春分の日」。

今年、令和2年(2020年)のその日が、

今週末、3月20日(金曜日)に迫ってきました。

 

春の彼岸の中日。

昼と夜の長さが、ほぼ等しいとされ、

これをもって、春もいよいよ本格化と、

そう呼んでもよさそうです。

列島の各地で、早咲きに続いて、

遅まきながらの桜の開花も、きっとそれに続くのでしょう。

 

春の海は、真夏の頃に比べると、

まだ、人影も少なく、

3日ほど寒い日が続くと、

その後、4日ほど温もるという、

三寒四温」の言葉が示す通り、

2月の初めの立春を過ぎても、

身が凍える寒さと、

気が緩むほどの暖かさとが交錯して、

サーフボードを抱えるサーファーの影も

伸びたり、縮んだりしています。

 

人影の少ない海辺の砂浜は、

そぼ降る、冷たい春時雨を避けて、

“晴れた日” にしか、海辺に出なくなるせいか、

まぶたに残る映像は、

いつも乾きっぱなしだった気もします。

 

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さらさらと音がするかのように、

春に吹かれて、巻かれた海砂が残す風の跡は、

まるで “流沙(りゅうさ)”のそれ。

 

「流沙」は、広大な砂原。

特に、天山南路タクラマカンの砂漠を指す。

広辞苑第六版・岩波書店

 

まあ、それは例えが少々、大き過ぎましたが、

乾いた春の海砂の波打ち際を濡らす小波は、

小さくても、絶えず打ち、絶えず寄せます。

 

ある小波は、海砂にゆるい半円を描き、

ある小波は、海砂にくし状に入り組みながら、

白い浜を水色に染めては、

また、もと来た、大海原へと戻っていきます。

 

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サーフボードを抱えて海に出る時は、

たいてい、独り姿。

サーフィン仲間と鉢合わせ、

あるいは、

待ち合わせをしたとしても、

まあ、いいところ2、3人でしょうか。

 

そういうふうですから、

サーフィンの体験スクールなどで、

何人かの受講生の方々が、

おそらくは、ビギナーさんで、

砂浜に横に並んで、

インストラクターから、

パドルの姿勢やスタンドアップのコーチを受けながら、

練習などされている姿を見掛けると、

なんだか賑やかで、楽しそうで、

海辺に晴れやかさが戻ったような気もするものです。

 

春分の日」が近づく頃になると、

そんなオン・シーズンを迎える日も、

もうそんなに遠くはないと感じています。

 

5月のゴールデンウイークの頃くらいには、

新型コロナウイルスの拡大防止で

心理的にも圧迫感の大きい目下の世情が、

もう少し落ち着いて、

子どもたちやご家族連れも安心して、

潮干狩りや、海遊びに出ることが出来るよう、

そんな日が一日も早く来ないものかと、

毎日、心から、その終息を願っています。

 

このところの私の俳句かぶれは、

皆さま、もうご承知の通りです。

では、春分の日を前にひとつ、名句のご紹介。

「春の海ひねもすのたりのたりかな」。(与謝蕪村・江戸中期の俳人

 

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  • 発売日: 2018/01/24
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