こんにちは、halukaです。
たまには、こんな日もあります。
天気図を見ていましたから、
早朝、車を走らせて、
その後、所用に戻ることができる距離の海に、
ウネリが届いていないことは、
分かってはいました。
それでも、もう、こうなると、
習性と呼んでいいのかもしれません。
朝、目覚めてから、わずかな時間に朝食を済ませると、
決まったルーティーンで、サーフボードを車に積み込み、
ウエットスーツを選び、
ポリンタンクに真水をためて、
海に続く、走り慣れたバイパスに車を乗り入れます。
途中、2級河川に架かる橋げた越しに、
海辺の河口がちらりと見えて、
打ち寄せる波の具合が、おおよそ分かります。
リバーブレイクが静かだということは、
その先の、日頃、通い慣れた、
ビーチブレイクのサーフィンエリアは、
岸に届く波もなく、
微かな潮騒が耳に触れるだけでしょう。
それでも、途中で踵を返さずに、いつもの海辺に向かうのは、
潮風に当たって、柔らかな太陽光線を浴びて、
頬を包む冷たい空気で脳が覚醒していく、
その時間が、きっと好きなのだと思います。
できるだけ毎日、海に通うようになって、
もうずいぶんと時が経ちます。
もちろん、ビジネスや旅、追い回される所用で、
海砂に足が届かない日もあります。
そんな日が続くと、気持ちがなんだか、もやもやとして、
もやしだらけのもやし炒めを食べているような、
なんだか味気のない。よく分からない心持ちになって、
どうしても、また、海に向かいたくなったりします。
そんな感触で向かった海に、けれども、波がなく、
サーフィンは、さすがに難しいか…
浮かんでるだけになるものな…
それでも、いいか…
パドリングだけ、楽しむか…
と、思い悩んで躊躇をしていると、
海辺での30分ほどの時間は、すぐに過ぎて、
「戻らなくてはならない時間」に手が届く羽目に。
穏やかな海と、その海に影を投げる静寂の緑は、
真夏と真冬では、どういう現象かは、よく知りませんけれども、
その色艶をわずかに変えて、
季節が変わっていること、そこに、四季があることを、
そっと教えてくれたりもします。
それは、激しく、強い海が教えてくれる、
パワフルで、
エキサイティングな波が運ぶ自然の魅力とは違い、
自分の耳を澄ませ、
自分の目を閉じて、
自分の肌で感じ取らなければ分からない、
自然が運ぶ、静寂の魅力でもあるように、
思ったりもします。
次にウネリが上がるのは、おそらく来週です。
それが分かっていても、明日の早朝、
きっとまた、海に向かって、車を走らせるのだろうと、
そんなふうに思ったりもしております。