halukaブログ

やっぱり海が好き!

週末ライフ。「朝もやの頃、湿った春の風が吹き、夕映えの頃、乾いた春の風が吹く。季節の移ろいに惑わされながら『春だよな』と独りうなずく一日でした」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

赤や黄や紫や白のチューリップが、

庭先で次々に花開くようになりました。

少し油断をしていると、

球根から伸びた茎の根本の土が水を求めて、

これ見よがしに乾いて見せるので、

手のひらに収まるほどの小柄なじょうろで、

ちょろちょろと水を差す朝もやの頃。

 

今朝の風は、湿り気を帯びていて、

「雨かな」と思わせる厚い雲が

上空を覆っては、

風に吹かれてちぎれては、飛んでいました。

 

気のせいかもしれませんが、

春分の日」を越えてから、

5月の頃とか、大げさに言えば、

初夏をも思わせる日和が続いて、

“季節の移ろい” と呼べるような、

なんと申しますか、

「少しずつ変わりゆく、自然の情景」というものが、

今年はあまり目に入らず、

気がつくと、

水が張られた田があったり、

黄色く威勢のよかった菜の花は、

その季節をもう見極めたかのように、

少し静かになってみたり、

七変化の身の回りに、

少々、戸惑ったりもしています。

 

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今週初めには、

昨年の暮れから通う俳句教室の予定が入っているので、

課題の作句に取り組まなければならないのですが、

身の回りが、そんなふうで落ち着かず、

どこに焦点を合わせてよいのか、

その辺りの季節感が定まらず、

率直に書き添えれば、

作句が進まない苦境におります。

 

そんなことはお構いなしに、

マリリスの輝く緑の茎は、

ぐんぐんと伸びていて、

花開くには、もう少し、時間が必要なようです。

 

ミニバラやシンビジウムは、

手入れがよくなかったせいもあるのでしょうが、

少し大人し気で、

季節の移ろいをささやかに、

身をもってみせてくれているようです。

 

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あれこれと、

何かを済ませたわけではないのですが、

気がつけば、時刻は夕暮れ。

 

「少し歩こう」と、

お気に入りのスニーカーを引っ張り出して、

アスファルトの歩道にのこのこと踏み出してみると、

西の空はオレンジ色に染まって、

朝もやの頃、湿り気を帯びていた風は、

さっと乾いた風情で、

体感の気温も少し下がったように感じた夕暮れでした。

 

新型コロナウイルスの感染防止のため、

不要不急の外出などは避けるべき時期なのでしょう。

休校措置が解かれた学校も、

やがて春休みに入り、

子どもたちの学びの場、遊びの場はふたたび、

家庭や地域に戻るのかもしれません。

 

そんなときだからこそ、

わざわざ遠出はできなくても、

人混みを避けながら、

草木に見る、身近な自然を慈しんだり、

わずかな時間でも外の空気を吸うなどして、

寒さの厳しかった冬が去り、

心温まる春が来たことを、

そっと感じ取ってみるのも、

この季節ならではの “気の移ろい” なのかもしれません。

 

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  • 発売日: 2020/03/19
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